「プロになるまでの全て!」Tさん編26

じゃあ・・進路はどうしようか。
また同じように1年間吹替ワークショップに通って事務所オーディションを受けるべきか、
何がベストかわからなかった。

実はこの頃、昔お世話になっていた小さな事務所から、
お仕事のオーディションの話や、候補出しの話をいただくようになっていた。
所属していないのに、とても有り難い状況だった。
さらに、リピートにつながって仕事も増えている。
メジャーで仕事をしたくて辞めたけど、やりたい仕事ができるのは嬉しかった。
出戻りも一つの手段だった。

代表に相談すると、
出戻るのも有りだし、再度ワークショップに通うのも有り。
はたまた、その両方も。
要は、今認められている処から始めろ!そこから始まる。

そう言われて、出戻る方に心が傾いていくのがわかった。
メジャーで売れたい!これは誰もが思う事だと思う。
同時に、今認められている場所があり、仕事ができる状況がある。
これはとても幸せなことだ。
果たしてどうするのが一番ベストなのか。
自分だけでなく、社長のことも考えてのベストを見つけなくては。
今回、お互いがウィンウィンであるために社長と五分五分で話し合う必要があった。

早速、社長にアポを取り2時間程、話をした。
正直に、かつ、失礼のないように、胸の内を伝えた。
結果、事務所に所属しながら、ワークショップに通ってOK。
独立や事務所を移る際は仕事を持っていくような辞め方をしなければ応援する。
今、来ている仕事に受かってどんどん仕事をして事務所を盛り上げてもらえたら嬉しい。
正直に想いを伝えたからこそ、改めて社長の想いを知ることができた。

代表から、とにかくここは冷静になり自分の想いを整理することが大事。と仰って頂いた。
その時に書き出したノートを開いてみると・・
「上に行くという意識を持ち続けて、外部の音響監督のワークショップに通い、
メジャーの仕事を頂けるよう準備をしながら、ここで積み上げていき、
この事務所を大きくすることに貢献していく道も有り。
その一方で、外部から仕事をいただき、メジャーの仕事もしている自分がベスト。
今頂いているお仕事一つ一つを丁寧にやり遂げて、結果を出して積み上げていく事がゴールに繋がるような気がする。」
こんな言葉が書き記されてあった。(だいぶ端折っているが)

とっても身勝手かもしれないが、これが今に繋がっている。
意志・想いの純度で道は開ける。

結局、私は「小さな事務所に所属」をして「音響監督ワークショップでメジャーのお仕事を頂く」という、
「二刀流」でいくことに決めたのだ。

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