芸事・風姿花伝

プロの声優になるヒント集

1.「 60兆個の細胞 」

声優という職業は 元々舞台俳優のする仕事でした。
声優という職業は 元々舞台俳優のする仕事でした。
「声の専門家でありながら顔のばれていない人」 がする仕事。
それが声優の仕事でした。

これから声の専門家になるあなたに、
まず、知って欲しい事があります。

それは声は単に ノド で出すものではないという事です。

本当の声は、想いを全身に響かせてつむぐものです。

その為にはまず、『あなた自身が60兆個の細胞のリーダー』になる事です。

 

___________________________________

2.「 深呼吸のポイント 」

深呼吸で注意しなければならないポイントは、
「大きく吸う」事ではなく「深く吸う」事が大切であると言う事です。

深呼吸のポイントは
「2回に分けて吸う事」です。
呼吸は強く1回で吸うと、必ず呼吸に「居着き」が生まれ、深く吸えません。

そこで、7割程度吸った後、一瞬力を抜く(だまし)を入れてから、
再び吸うと、呼吸の居着きが消え、
横隔膜にしっかりと響き、深く呼吸をキープする事が出来ます。

※吐く時は、「長く細く吐く事」が基本になります。

 

___________________________________

3.「 吸う技術の大切さ 」

吸う技術で大切な事は、
「 舌(ゼツ)= 横隔膜 」であるという事に気づく事から始まります。
つまり、吸うという行為は
「吸い込んだブレスをいかに効率的に横隔膜に響かせるか!」
にかかっているという事です。
この技術は大変深く、専門的には
APHで勉強してもらわないと解かりませんが、
本日はかなり即効性があり、とても効果的な「くちびるの使い方」について紹介しましょう。

くちびる内側の先端をフロント
中間をミドルバンドと呼びます。

①ミドルバンド全体を感じ、しっかり脱力して束ねます。

②束ねたミドルバンドに均等に圧をかけながら、等速でフロントへ出していきます。
※くちびるを突き出す感じで。

③そして吸い込むブレスはこの中に入ってきますが、意識的には、くちびるをそっと前に出しながら、ブレスも前に伸びていく感じで等速、等圧で吸い込んでいきます。

続く(※1,2週間程度で更新していきます)