121章 1.人間を観る視点は大切なのだ!

1‐人間を観る視点は大切なのだ!

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現在APHでは、

「専門的にキャラクターを創造する」

というテーマで、プロアマ問わず、
徹底的にキャラを創造する仕組みについて
講義を進めています。

キャラを創造する演技実習は、
明確な仕組みを理解しながら進めると
それは本当に、たまらなく面白いのです。

APHでもプロ連中から大汗やら冷や汗やらかいて
本当にヒイヒイ言いながらみんなで

「キャラ」

を創造しています。

今日はそのヒントです。

キャラクター、つまり性格は

「まなざし」

に集約されて来ます。

まず、そこだけを理解するだけでも演技は質的に変化します。

次に、そのキャラクターは

「生きている中心に何を持ってきているのか?」

・・・・ここをまず、考えるのです。

・・・・ここをまず、捕らえるのです。

ここで完全にキャラの説得力の差が生まれるからです。

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キャラクターを創造する!
仕組みを理解しつつ、魅力的なキャラを創造しましょう!!

120章 4.10個言えますかアンケートをしよう!

4‐10個言えますかアンケートをしよう!

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さて、最近の業界全体の問題点は

「演技が浅~く、記号的になっている事」

なのです。

この問題は大きく深刻化しています。

だから、本当に視聴率が取れない時代に入り
若者のテレビ離れがさらに加速的に進んでいます。

これは、事実です。

この事を私達は何度も何度も話し合っています。

その責任は時代にではなく私達にあるからです。

そして、私達はプロの役者仲間の中で

「まずは、自分の意識から変えよう運動」

を始めています。

その最初で、とても面白い試みが

「何でも10個あげてみよう運動」

なんです。

正確には10個以上、また10個以下の場合はそれは何故か?

ルールはそれだけなんですが、これ、実際にやってみると
大変に面白いのです。

◎では、実際にやってみましょう!

こんな時代に役者を目指す皆さんに質問です!

・好きなものを10個あげてください。

・好きな役者さんを10人あげてください。

・していて楽しいことを10個あげてください。

・人間にとって大切なことを10個教えてください。

・人間がやってはいけないこと10個教えてください。

・・・・どうでしょう?

さらに質問を自分たちで作り、お互いに試してみてください。

・・・これやってみると、本当に簡単に、あなたがバレルのです(笑)

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10個言えるかどうか!
この質問で、色々な事がわかってきそうです!!

120章 3.基本は基本で最重要なのだ!

3‐基本は基本で最重要なのだ!

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コミュニケーションの基本は・・・

では、
役者としてのコミュニケーションの基本は・・・

どちらも答えは

「あいさつ!!!」

なのです。

そして、優秀な役者はみな

「あいさつを研究しています!」

そして

「自分のあいさつのスタイル」

を持っているのです。

1に「あいさつ」

2に「ごめんなさいとありがとう」をしっかり言う。

ここから研究するのです。

これは、永遠の大切なテーマだからです。

人が人であるために。

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コミュニケーションの基本はあいさつ!
日々、あいさつの研究をしていきましょう!!

122章 2.役者は歯磨きをしてはいけない?!!!

2‐役者は歯磨きをしてはいけない?!!!

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◎歯はみがいてはいけない 森昭.著

これは歯医者さん達の中でも話題になっている本です。

そして、この本には大変重要な事が書いてあります。

・食後すぐの歯磨きは最悪。食後はキシリトールガムを噛む。
 するとキシリトールで虫歯を予防でき、またたくさんの唾液が出て酵素分解してくれる。

・歯磨きで大事なのは

①殺菌水
②フロス
③ワンタフトブラシ
④歯ブラシ

の順番だそうです。

これを実践してみると歯はキュッとしまり、歯周病は消え、
本当に素晴らしい効果があります。

歯磨きは、食べ残しをとる作業ではなく、
歯の中の雑菌(プラーク)を同取り去るのかが重要。

芸能人は歯が命!

本当の歯の知識を持つと人生は本当に大きく変わります。

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歯はみがいてはいけない!
ぜひ、実践してみて下さい!!

120章 1.○○な時に何を考えているかで決まるのだ!

1‐○○な時に何を考えているかで決まるのだ!

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プロになる人と、プロになれない人の差は、
演出をしている時に、ある質問をするとすぐに解ります。

これが如実に出てくるので、面白いのです。

みなさんも、演技の練習をやってる時に、お互いにやってみると、
その友達がプロになれるかどうか・・・・すぐに解ります。

その質問とはね、どんなシーンをやっていても良いので、
煮詰まって、お互いが上手くいかなくなった時にね、

「今、相手役の人は、何に葛藤してどんな気持ちなんだろう?」

って、煮詰まったシーンの「相手役の気持ち」を聞くんです。

するとね・・・・・
出来ない人は、びっくりするほど、何にも考えていない(笑)

考えているのは、
自分の役の葛藤だけ!(笑)

そして、そんな人は

「私は、自分の役の何かが理解できていないから
          ・・・このシーンが上手くいかないんだ」

と考えている訳です。

もう、解りますよね。

それは、違うのです!

「このシーンで、私は相手役のどんな気持ちを理解していないんだろう・・・」

ここから、演技は始まるのです。

特に、アマチュアの場合、
演技が詰まるほとんどの原因はここなのです。

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相手役のどんな気持ちを理解していないのか・・・
そこから演技を始めてみましょう!!

119章 4.繊細になるということ

4‐繊細になるということ

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プロの役者を多く教えていると

「やっぱり、アマチュアと違うなぁ」

と思うことが、残念ながらよくあります。

それは、演技の精度、丁寧さに良く現れます。

プロ達は現実に仕事をしており、
緊張感と背負っている責任が違うのです。

彼らは、真剣です。

しかし、よく考えてみると
当然と言えば、当然なのですが、
出来る役者達を観察すればするほど、じつは逆である事がはっきり解ります。

つまり、

「役者としての自分の身体に、
声の調子に、はたまた相手との感覚に、
繊細に向き合った者ほど、
その結果としてプロとなり、仕事をしていると言う事実」

があるのです。

「役者としての精度」

まず、茶碗だって、自動車だって、精度の悪いものは嫌ですよね。

それは、役者だって大いに同じだと言う事です。

「役者として丁寧に丁寧に芝居し、精度を上げる」

まず、この視点で演技に取り組んでみたらどうでしょうか。

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丁寧に丁寧に・・・!
役者としての精度を上げていきましょう!!

119章 3.覚悟はマニュアルを超えた所から始まる

3‐覚悟はマニュアルを超えた所から始まる

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芸事はどこから始まるのですか?・・・・

確かに良い質問なんですよね。

文化センターで習う踊りは芸術なのか?

養成所は芸術?

プロならば芸術なのか(笑)・・・

これらの答えは実は大変シンプルです。

「全ての教科書とマニュアルを越えたところから芸術は始まる・・・」

この定義の奥行きは深いんですね。

また、お話ししたいと思います。
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マニュアルを越えたところから芸術は始まる・・・!
自分の芸はどうなのか、見直したいですね!!

119章 2.あきてしまう事が問題なのだ

1-役者のまなざし・その7

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演技の稽古の1番の落とし穴は

「繰り返してしまう事」

だと言っても過言ではないのです。

スタニスラフスキーは優秀な役者達に
常にこの点を指摘し、充分注意するように強く教えました。

しかし、皆さんが養成所で台本を貰い、セリフを覚えて、
繰り返し練習すると・・・

「すぐにあきてしまいませんか?」

・・・・ここが問題なのです。

「演技の稽古は、繰り返す事が重要ではない」

のです。

その感情の熱を、感覚を、新鮮に表現する事
が求められるのです。

しかし、その為にメソードなどの再刺激を使うのは最悪です。

これだけは絶対に止めてください。

そうではなく常に

「新しい時間の中で役のエッセンスを生きる」

このポイントを意識してみてください。

演技は本質から大きく変化するでしょう。

ただの繰り返しはパターン化を生み出してしまいます。

一方、本当のエッセンスを生きる稽古にはあきがきません。

その稽古を極めていくと

「超パターン化」

そんな強力なキャラとシーンが生まれて来るのです。

これは演技の大変面白い点なのです。

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繰り返すのではなく、新しい時間の中で・・・!
役のエッセンスを生きる稽古を!!

119章 1.役者のまなざし・その7

1-役者のまなざし・その7

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人間は自分の器で謙虚に役作りを始めると、

「充分に自分の器からはみ出る人物」

に出会います。

実際に私は、人の首を切る斬首専門の武士の役
が来て、大変に困った事がありました。

それ以外でも、歴史上の偉い人物、何かに特化した人物、
などです。

これらの人間が困るのは

「自分にはその経験値がない事」

である場合が多いのです。

では、そんな自分の器を超える人物をどうするのか?

「創造する」

・・・・ここからが役者の仕事になるのです。

「創造する」

ここには様々な側面が存在します。

だから、その

「ストーリーの軸と求められる要素」

を特化してピックアップする事で
そのキャラの切り口は自在に変化し、
そこに様々な工夫を入れられるのです。

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自分の器を超える人物を・・・創造する!
様々な工夫を入れて、創造しましょう!!

118章 4 .役者のまなざし・その6

4-役者のまなざし・その6

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人間は、

「自分の器の範疇でしかその人間を理解できない」

というお話しをしました。

だからこそ、

「謙虚に観察する事」

から始めるのだとお話ししました。

これを、役者が一番苦しむ

「効果的なキャラクター創り」

に当てはめると、実に大変効果的なのです。

つまり、

「意識的に謙虚に具体的に観察する」

と、実に効果的なキャラクターが
生まれ易くなるという事です。

それらのエッセンスは、

①そのキャラの軸は何か?

②1日の大半を何を考えて生きている人か?

③外面的特徴は何か?それは何故?

④内面的特徴は何か?それは何故?

例えばそんな風に、その人物の

「傾向と対策をまとめた赤本を創る」

のです。

これは、履歴書を作るやり方よりも
ダイレクトにキャラの中心を掴める方法です。

そして最後のスパイスには必ず

「面白いキャラにはなったけど、
    自分の器で重大なポイントを見逃してないだろうか?」

と常にチェックするのです。

すると、自分の創り出したキャラすら、観察するようになるのです。

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謙虚に観察をする!
この方法で魅力的なキャラを創りたいですね!!