123章 4.本物の役者達の声

4-本物の役者達の声

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さて、かなり強いリクエストのある

「オーディションに受かるキャラクターの創り方」

について、
これから何回かに渡って、お話して行きましょう。

このヒントをご紹介出来ることが嬉しいのは、
これは、それはもう膨大な資料と実際のプロの役者さん達に取材した
宝石の結晶みたいなものだからです。

私が本当に恵まれていると思うのは、
私自身が役者でもあることから、

実際の現場でそれはそれは本物のスターさん達や
いぶし銀の役者さん達に至るまで、

時には現場の待ち時間で、あるいは地方ロケのホテルで徹夜で、
あるいはスターさん達の自宅に招かれて、

実際に時間無制限で聞けたお話の数々だからです。

私はこの「本物の役者さん達」のお話しは
かけがえのない宝物だと思っています。

来週から、お話して行きたいと思います。

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キャラクターを創る…
プロの役者さんたちは、どのように実践されているんでしょうか!?

123章 3.心を込める達人

3-心を込める達人

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先日仕事の用件で、
ある超大物声優さんとお話しをしていました。

この超大物声優さんは、
日本人で知らない人は誰もいない有名な方ですが、
この方は、人とコミュニケーションを取る時に、
必ず直筆のお手紙を下さるのです。

実際ほんの2ヶ月間程の間に、
何通もの手紙のやり取りがありました。

しかし、この大物声優さんの手紙というのが
・・・・本当にこちらが打ちのめされてしまうくらい立派なのです。

1回1回の手紙は相手への思いやりにあふれ、
さらには正直な今の自分の悩みや、葛藤まで記されています。

・・・・正直、私からすれば大先輩の方なのですが、
私は、人から手紙を頂いて、こんなに感動した事はありません。

超一流の方というのは・・・やはり1通の手紙ですら深く相手の心へ
響かせてくれるのだなぁと、心から脱帽したのです。

そして、自分が恥ずかしくなりました。

達筆の先輩に対し、いつもパソコンばかりでろくな字も書けず、
心を込めて返事しなければと書き始めたらウンウン唸りだして
何時間も返事を書くのに格闘してしまう始末です。

あ~、なんと心を伝えるという事は・・・・難しいのだろう。

心を込める事には何通りの種類があり、
どれだけ修練を積めば出来るようになるのだろう?

達人の心に触れて、何度も何度も感動し、
本当に気を引き締めなければいけないなと
震えるように思いました。

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相手の深い部分に響くように伝える…
それが出来るようになるために、しっかり修練していきたいですね!!

123章 2.基本は極意なのだ!

2-基本は極意なのだ!

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人間はコミュニケーションが基本で、
コミュニケーションの基本は、やっぱり

「あいさつ」

で、そしてあいさつは

「相手が嬉しくなる様にする事」

が大切で、さらに大切な事は

「あいさつは自分からする事」

なのです。

もっと言うと、あいさつは

「あなたのバロメーター」

なのです。

もしもあなたが自分からあいさつできないような時、
あなたは間違いなく調子が悪いのでしょう。

逆に相手が嬉しくなってしまう位、
素敵なあいさつが出来る人は、
やはり素敵な人なのですね。

超一流の役者さん達と親しくさせて頂いて
いつも本当に脱帽することは、

「一流の人達はみんな、
自分のあいさつの仕方を持っている」

と言う事なのです。

みんなであいさつを研究し、
お互いの調子を上げられるようになれたら最高ですね。

いつも観られる立場にある役者は、
そんな研究も大切だとつくづく感じるのです。

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あいさつはコミュニケーションの基本!
自分のあいさつを研究していきましょう!!

122章 4.すべてのスランプは○○でしかない!

4-すべてのスランプは○○でしかない!

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改めて言うことでもないのですが、
演技をやっていると、本当にスランプに陥る時があります。

特にプロの場合、エネルギーが強い分、
現場でガツンとやらかして自信を失ってしまうと
本当に大きい。

そして、そんな時ほど、演じ抜く為に大切な基本を忘れてしまう。

「壁というのは、
できる人にしかやってこない。

超えられる可能性がある
人にしかやってこない。

だから、壁がある時は
チャンスだと思っている。」

イチロー

これは、どの世界でもプロになる人の
最も基本的で大切な考え方だと思います。

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壁はできる人にしかやってこない…!
チャンスととらえ、超えていきましょう!!

122章 3.本番は○○なのだ!

3‐本番は○○なのだ!

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「演技はね、本番なんてあまり重要じゃない。

1番大切なのは、本番への準備なんだよ」

・・・・先輩達にそう教えられた時、
何を言われているのか、本当の意味で解りませんでした。

しかし、プロの世界に入ると、

「本番は、ただやる、準備の結果でしかない」

と解るのです。

プロとアマチュアの演技の差の1つは「準備」なのです。

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本番は、ただやる!
1番大切なのは、本番への準備!!

122章 2.この言葉を心に刻むべし

2‐この言葉を心に刻むべし

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「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」

この言葉を突きつけられると、
本当に痛いですよね。

もちろん、なんともないと言える凄い人もいるのでしょうが。

でもね、
この感覚がわかっていると、人間は常に

「何から逃げ出してはいけなくて」

「何を放っておけば良いのか」

が、良く解るものなのです。

しっかりと、この言葉を胸に稽古すれば、
つまりしっかりと意識して稽古すれば、
徐々に観えて来るものがあるはずです。

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この言葉をしっかりと意識しつつ・・・!
稽古に励んでいきましょう!!

122章 1.役者になるなら習慣を変えよう

1‐役者になるなら習慣を変えよう

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私は、3年程外国で演技・演出の勉強をしていたのですが、
日本と外国では、徹底的に違う所があるんですね。

その1つが

「日本人は、おべっかがジョウズで褒めるのがヘタ」

という事実なのです。

しかも、これが、
とんでもなく日本人のいけない所なのです。

力関係がある人だと途端に歯の浮いた様なお世辞を言うくせに、
いざ、褒めるとなると、照れたりして出来なくなる。

これは、逆ですよね。

役者になるなら、この悪しき習慣をまずはひっくり返してみる事です。

思った以上に、大きな効果があります。

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おべっかではなく、褒める!
習慣を変えてみましょう!!

121章 4.マニュアルではないのに

4‐マニュアルではないのに

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役者達を演出している時、気になるのが、
ダメな役者は演出を受けるとすぐに

「はい、わかりました!」

って言ってしまう人がいるのです。

そして、そんな奴に限って、何にも判ってくれてない訳です(笑)

つまりその人は、自分の経験値の低い極めて狭い視点だけで捉えているのに

「はい、わかりました!」(笑)

って、言ってしまうのです。

そして、このタイプの人は本当に伸びないのです。

何故かわかりますよね。

私は劇中人物の壮絶な人生の中の

「葛藤を知ろうとする姿勢を持って欲しい!」

と言っているのです。

しかし、自分の事しか考えられない役者の卵君は
自分の低い物差しの価値観だけで、はるかに高い価値観を

「大変安直に、はい、わかりました!」

と言ってしまうのです。

だから、永遠に判らなくなり、
そこで成長がストップしてしまうのです。

これは、本当に怖い事なのです。

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安直な『わかりました』に気をつけたいですね・・・!
自分が本当に成長するために!!

121章 3.自分の事を考えて、自分の事を考えないのだ!

3‐自分の事を考えて、自分の事を考えないのだ!

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役者という仕事を勘違いしてしまい、
自分を表現することが役者だと思ってしまう人がいます。

いわゆるナルシストタイプの人ですね。

うちの師匠がよく嘆いていましたが、
このナルチャンが浸っているだけの
演技モドキが、現場で良く見えたりする事があるのですね。

本当の演技からは程遠いものなのですけれどね。

では、本当の演技はどこから生まれるのでしょうか?

それは

「3つの観察」

から始まると考えると良いのです。

まず、 己を知るという事。

これも、意識的に行わないと、実は驚くほど判らないものです。

次に、自分が演じる役への観察。

自分との

「差異」

を明確化していきます。

そして、相手役への観察。

これは役者にとって、実は一番大切な事なのかも知れません。

つまり、己をよく知りつつ、己ではないものを、
とことん観察して1つの表現に変えて行く仕事。

・・・それが役者という仕事の本質なのです。

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己を知り、己ではないものをとことん観察する・・・!
自分の演技を深めていきたいですね!!

121章 2.奥のもう1つ奥までが基本

2‐奥のもう1つ奥までが基本

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役作りする時の「小さなコツ」をお伝えしています。

「バツグンに演技が上手くなる方法!」

として古来から普遍的に言われている1つの方法が

「ひどい失恋をする」

なのだそうです。

これは、私の師匠から教えて頂いたのですが、
22年観察していると・・・これは真実なのですね(笑)

つまり、本気で人を好きになり、振られたりすると、

「自分の何がいけなかったんだろう?」

「相手にどうすれば良かったのだろう?」

「相手はどう考えていたのだろう?」

・・・などと真剣に、真剣に何度もリピートしながら

「普段よりも1つ深く考える」

そして考え続けるからです。

これがあなたの演技を、
そして人間力自体を強力に伸ばす訳です(笑)

もちろん、無理に失恋する必要はありませんけど(笑)

しかしもし、失恋した相手を想う様に、
相手役の心を大切に大切に考え、自分自身を、そして自分自身の役を謙虚に捕らえ、
それを真剣に積み重ねるとどうなるでしょうか?

「あなたが今想っている1つ奥に答えはある」

ここに気づくと、あなたのまなざしも、
1つ深くなれるかも知れませんね。

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今想っている1つ奥に答えはある!
まなざしを深めていきたいですね!!