1-役者のまなざし・その7
————————————————————–
演技の稽古の1番の落とし穴は
「繰り返してしまう事」
だと言っても過言ではないのです。
スタニスラフスキーは優秀な役者達に
常にこの点を指摘し、充分注意するように強く教えました。
しかし、皆さんが養成所で台本を貰い、セリフを覚えて、
繰り返し練習すると・・・
「すぐにあきてしまいませんか?」
・・・・ここが問題なのです。
「演技の稽古は、繰り返す事が重要ではない」
のです。
その感情の熱を、感覚を、新鮮に表現する事
が求められるのです。
しかし、その為にメソードなどの再刺激を使うのは最悪です。
これだけは絶対に止めてください。
そうではなく常に
「新しい時間の中で役のエッセンスを生きる」
このポイントを意識してみてください。
演技は本質から大きく変化するでしょう。
ただの繰り返しはパターン化を生み出してしまいます。
一方、本当のエッセンスを生きる稽古にはあきがきません。
その稽古を極めていくと
「超パターン化」
そんな強力なキャラとシーンが生まれて来るのです。
これは演技の大変面白い点なのです。
————————————————————–
繰り返すのではなく、新しい時間の中で・・・!
役のエッセンスを生きる稽古を!!