3‐自分の事を考えて、自分の事を考えないのだ!
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役者という仕事を勘違いしてしまい、
自分を表現することが役者だと思ってしまう人がいます。
いわゆるナルシストタイプの人ですね。
うちの師匠がよく嘆いていましたが、
このナルチャンが浸っているだけの
演技モドキが、現場で良く見えたりする事があるのですね。
本当の演技からは程遠いものなのですけれどね。
では、本当の演技はどこから生まれるのでしょうか?
それは
「3つの観察」
から始まると考えると良いのです。
まず、 己を知るという事。
これも、意識的に行わないと、実は驚くほど判らないものです。
次に、自分が演じる役への観察。
自分との
「差異」
を明確化していきます。
そして、相手役への観察。
これは役者にとって、実は一番大切な事なのかも知れません。
つまり、己をよく知りつつ、己ではないものを、
とことん観察して1つの表現に変えて行く仕事。
・・・それが役者という仕事の本質なのです。
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己を知り、己ではないものをとことん観察する・・・!
自分の演技を深めていきたいですね!!