今回は小学校5年生向けの教科書補足ナレーションです。
現在、ほとんどの小学生にタブレットが支給されています。
文字だけの授業で補えない内容を、
動画を見ることでより理解を深めるという目的で、
QRコードから動画を開けるようになっているのです。
私が担当するのは「保健体育」です。
「体や心の変化」といった繊細な部分や
「手洗い、アルコール消毒」といった基礎的な部分を伝えていきます。
出版社であるクライアント様も立ち会い、
ディレクターの指示のもと5分弱の動画を30本以上収録していきました。
今、APHで磨いている「明るさ」をベースに、
自分の高音の部分でしゃべるように意識しました。
そこで気づいたのが自分の癖です。
「●●しましょう」の語尾が伸びてしまうのです。
ディレクターから「しょう」を短めにお願いしますと言われ、
いざ短くすると違和感を感じました。
ただ、チェックで聞き返すとそんなに気にならないので、
単純に私の意識の問題です。
本番中、この違和感はなかなか消えませんでした。
子供向けというところから、
温度を意識して語尾を伸ばすことが普通になってしまったのかなと思います。
これを代表に相談すると、
ある単語を代表が仰って下さり、すごくしっくりきました。
平たく言うと語尾のバリエーションの欠落ですが、
これをきちんと単語で理解することで、迷わなくなりました。
最近、ありがたいことに「教育」関係のナレーションが増えているので、
ここからさらに稽古して上へ上へ進んでいきたいと思います。