ファッション系スチール撮影のお仕事!

某ファッション系のスチール撮影に行ってきました。
私は役者なので基本的には舞台や映像のお仕事が多いのですが、
時々今回のようなスチールのお仕事を頂くこともあります。

ちょうど一年前にオーディションで受かって同じお仕事をしたのですが、
今回はリピートでお声がけ頂きました。

一年前にこの現場に行った際には、周りはいわゆる「モデル」さんばかり。
背も高くなく、さほどスタイルも良くなく、
格好良いポージングにも慣れていないこの私が、
何故このお仕事を頂けたのだろう、私は何を求められているのだろうと当時思いました。
そんな中、撮影を進めている時にカメラマンの方が
「まるで映画の一シーンみたいですね」と言って下さって、
ハッとしたのをとても鮮明に覚えています。
そうなのです、私には「役者だから」出来ることがあるのです。

一年を経てまた「今年もお願いします」とオファーを頂いた際に、
「もしかしたら今年はコロナ禍でオーディションの開催もなかなか難しいから、
昨年のメンバー皆に声をかけているかしら・・・?」
なんて事もチラッと思ったりしたのですが、
実際にはそういう事ではなく大半は昨年とはメンバーが交代していました。
純粋にリピートでオファーを頂いた、という事です。

前回の仕事を評価して頂いた上でまた呼んで下さっているだから、
その期待を裏切らない、むしろ超えていかないといけません。
ただ、今回の私は「役者だから」このお仕事を頂いている、
という事をしっかりと自覚しており、
その立ち位置での責任をきっちりと果たしてこようと思いました。

リピートの現場はとても楽しいものです。
クライアントさん、制作の方々、
それぞれの技術スタッフさんも、皆さん知った方々ばかり。
また、昨年はコロナ禍の影響で
この案件も例年のようには制作出来なかったそうで
(例年は年2回制作しているそうです)、
まさしく1年ぶりの制作、皆さんの気持ちが高いところでまとまって
エネルギーが湧いているのを感じました。
私もこのクリエイトの一員として、さらにエネルギーを吹き込む気持ちで臨みました。

基本的には一人ずつ撮影していきますが、一部、三人で一緒に撮る画もありまして・・・
その時にご一緒したモデルさんが慣れていないのか、なかなか表情がほぐれません。
そこで私は撮影をしながらそのモデルさんに色々と話しかけていくと、
ちょっと顔がほころんだりして、「さすが○○さん(←私の名)!」
とスタッフ陣からお褒めの言葉をいただきました。
空気を創るのは役者の仕事ですから!(笑)

私一人の撮影でも、その空間を創造して、
私は「そこにいる」という事を丁寧に置いてきました。
撮影したものを何点か見せて頂きましたが、
そこにはやたらと楽しそうに誰かと居る私が写っていました(実際には私一人ですが)。
もはや芝居にしか見えませんでした。(笑)

自分の立ち位置を明確にして、自分の責任をしっかりと置いてくる。
それを改めて意識することのできた現場でした。
一つ一つの現場を大切に、次につなげていきたいと思います。