リピートで、お仕事を頂きました。
内容は、土木工事関連のナレーションです。
動画も見ましたが、結構専門用語が並んでいて、かなり伝わりにくい内容です。
今、個人レッスンでも深い技術を頂き、
「助詞」や、「句読点」を特に意識してラインを作っていますが、
今回の原稿はそれ以前に、とても言いにくい単語のオンパレードです。
まずは、原稿を何度も繰り返し声に出して読み、「舌」の位置を確認することにしました。
舌の力加減を意識し、言えたり言えなかったりする不安定さを消そうと試みました。
次に、ようやくラインを取り、語頭を意識して文章と直面。
最初をつかめば、後は自分のリズムで持っていけると思ったので、
最初の2行だけ、ずっと稽古しました。
当日は、何度も顔を合わせているディレクターが担当で、
事前に「ここをつっこまれるだろう」という細かい部分も想定して稽古できたので、
動揺することなく、かなりスムーズに収録が進みました。
ただ、個人レッスンで見て頂いているブレスが上手くいかなくても、
「はい!頂きました~」と言われてしまい、
「あ~今のは、もう一回やりたい~」
と心の中で叫ぶことが何度かありました。
でももう一回録らせてくださいと言える立場ではないので、それが使われてしまいます。
繰り返し稽古をしても、本番はほんの一瞬です。
繊細に助詞を置いてこれたか、語頭の掴みはどうか、語尾まで持ってこれたか、
といったすべての技術を一瞬に集約できるかに、かかっているんだと思います。
だから、ブースに入った時は、プロとして今に集中していけるかが、
大事なことだと改めて思いました。