新しいキャラ作り。吹替レギュラーのお仕事!

さて今日も外画です。

番組レギュラーで入っている現場で、
兼ね役で振られていて一言セリフを喋ったキャラクターが
急に一話丸ごとメインキャラと二人で会話し始めました。

脇役を複数やっているとたまにある事で、
場合によっては自分がやってる役同士で会話し出したりします。
自分はこの経験はありませんが、
共演者が見事に演じ分けていて驚いた事がありました。

今日のキャラクターは研究所の職員で一言喋ってすぐに事故に巻き込まれ、
その場限りの役だと思っていました。

初登場の時はほとんど画面に写ってない上に何の説明もなく、
どういう人物かは見た目以外の情報がありませんでした。

今回、急に喋り出して
その研究所のトップにとても信頼されている
そこそこの地位にある人だった事がわかりました。
初登場の時はそんなふうには全く見えなかった…
いっしょに事故に巻き込まれたメインキャラと、
敵対する立場を超えて力を持って合わせて
窮地を乗り切るという内容でした。

敵対した状況から協力する内に少しずつ理解し合う。
これなら日曜セッションでやっている
高音で喋る嫌味なキャラが使えると思いました。

特に初めのお互いの主張がぶつかり言い合いになるシーン。
テストでやってみた所、そのまま本番でOKが出ました。

初登場の時は性格などが全くわからなかったので、
実質ここで初めて人となりがわかるシーンです。
嫌味な所は相手の主張を冷たく否定するセリフに上手く合っていたと感じました。

しかしこの役もともと研究熱心で誠実な人だったようで、
話が進み協力し合うようになり、
お互いに友好的に話しをするようになると、
とても穏やかで優しなベルようになるのです。

ここで初めの自分の芝居と違和感が出るのか、
テストでディレクターから修正が入るようになりました。

自分ではつながっていると思っていたのですが、
どうも性格が変わってしまって別人のようになっていたようです。

その度に修正して演じたのですが、
このバランスをとるのにかなり苦戦しました。

その苦戦は自分の筋肉にも表れました。
やたら力む。
セリフの合間でリセットしようと力を抜くのですが、
どんどん硬くなり緩められなくなっていきました。

なんとか最後までやりましたが、
とても上手くいったとは言えない感覚でした。
悔しい。

自分が作っている新しいキャラクターがまだ部分的で雑な事を痛感した現場でした。