今回は、ボイスサンプルで決まった新しいクライアントさんからのお仕事で、
大手証券会社のナレーションでした。
前日に動画、タイム、原稿も頂き、準備はばっちりでした。
3つの原稿があり、一つの原稿が当日修正が入ったのですが、
問題ないと思っていました。
そして本番。
一つ目の原稿は、ばっちりでした。
ほぼタイミングも完ぺきで、ミキサーさんが編集することもなく、ぴったり!
ディレクターも「完璧ですね」と、とてもノリノリだったのです。
二つめも、ミスなし。
やはり、呼吸を意識してコントロールすることを、ずっとAPHで稽古してきているので、
良い準備ができていたのだと思います。
そして最後の原稿もこの調子でノリノリで行こうと思った瞬間、
ある言葉に詰まったのです。
い、言えない・・・。あれ?
どうしよう・・・この言葉・・言えない・・・。
活舌が悪いとは感じたことは・・まあ、そんなに強く思ったことはなかったけれど、
この言葉が言えない・・。
リテイクを何度か繰り返して、なんとかギリギリOKを頂いたのですが、
あれは、OKではなかった。
せっかく、二つ目までいい流れで来ていたのに、
一気にそこで流れが止まってしまいました。
スタジオを出るとき、クライアントさんの目が見られない。
そんな苦い苦い失敗をしてきました。
もう二度と、やってはいけない。
あの言いにくい言葉は、技術で返すことができることが、
代表と話していてわかりました。
それは、滑舌云々ではなくて、根本的に、捉え方を間違えていたのです。
現場で失敗しないために、やってきているのに、
自分は何をやっているんだと落ち込みますが、
失敗を失敗で終わらせないために、明るい意志を持って、
日々稽古したいと思います。