外画吹替のお仕事!バランスを取る

今日も外画です。

最近、バランスの取り方を考えます。

今回の役は横暴な大臣についている気弱な秘書官の役。
大臣と共にややコミカルなキャラクターです。

今まではとにかくハッキリとコミカルしていましたが、
今日は大臣のキャラクターに合わせて
どう演じればより良いシーンになるのかずっと探していました。

大臣と競り合うのか?
より前に出るのか?抑えるのか?

テストでいろいろ試してみました。
お互いに引き立つような芝居はこの場合どこが良いのか?
ずっとそればかり考えていました。

セッションで新たな領域に入り、
以前より相手のセリフを物凄く注意して聴くようになりました。
相手がどのセリフを立てているか?
リズムは?調子は?
以前は全く気付かなかった事を少し聴けるようになった気がします。

スタジオでも笑いが起き手応えがあったと思えました。
しかし収録後の飲み会で共演者から
「あそこは逃げずにもっとぶつかって行かないと」
と言われました。
なるほど「逃げている」と見えたのか。

ディレクターからは特になにも言われていないため、
OKの範囲ではあったと思います。

しかし見る人によってはこうも感じられたという事は、
まだまだ上手くいかない事ばかりなんだと思います。

これが難しい。

今日の現場は自分では試行錯誤して楽しめました。
これが共演者、スタッフ、
そして視聴者に面白いと感じてもらえるかはわかりません。

自分の手数を少しでも増やすため、
この意見も参考にしつつ少しずつ挑戦していきたいと思います。