外画吹替でゲスト主役のお仕事!癖について

今日も外画です。

今回はゲスト主役というやつです。
レギュラーではありませんが、
その回の内容の中心になる役でとても演じがいがありました。

今回のディレクターさんに久しぶりに呼んでもらいました。
ランクが付いてからは初めてです。
気合が入りました。

このディレクターさんには、
襲われる、殺される、脅されるなどいろいろな被害者で呼ばれます。
犯人や捜査官など強そうな役では呼ばれません。
ある意味自分の持ち味を理解してくれていると言えます。

今回も助けを求め、最後にはきっちり死にました。
役名がレギュラー陣の次にあったので香盤表を見たときちょっと期待しました…

課題はもちろん姿勢です。
とにかく力みを取って楽な姿勢を。

ここ最近、ほんの少しずつ変化してきています。
普段は感情の激しいセリフが多く、
どうしても必死になり力を抜く事ができずにいました。

今回の役は登場から弱っていたので、
ある意味稽古の成果を試しやすかった。

死の危険が迫って、無線で助けを求めるというシーンで、
弱ったセリフではあってもちゃんと音として聞こえるよう、
癖になっている下半身の力みをとにかく抜こうとしました。

テスト
手応えがありました。
癖である外側を固めるような力みではなく、
内側の必要な部分だけ使う。
そんな感覚で行けたと思います。

しかしディレクターから、
「良いんだけど、ちょっと怪しく聞こえる」
なんでも同じシチュエーションで罠だったという回があったそうで、
ハッキリと罠ではないと分かりやすくやって欲しいと言われました。

怪しくやったつもりはありませんでした。
ちょうどセッションでも余計な事をせずセリフを言う稽古が始まりましたが、
自分は不安やら期待やら絶望やらいろいろ余計なものを付けてしまったようです。

本番では素直に助けを求めるようにしました。
しかし自分の感覚では何か足りないのではないかという不安がありました。
結果的にリテイクもなくこれが良かったようです。

どうもいろいろ足す事が癖になっているようです。

今回も自分の余計な癖を痛感する現場でした。