レギュラーの新シーズンが始まりました。
一つは若手中心で台本が前日でセリフが多い。
もう一つはセリフは少ないですがベテランに混じってやる。
どちらも大変で面白い現場です。
若手中心の現場では、自分も先輩の位置になり
ただ頑張るだけではうまくいきません。
後輩に背中を見せるのがこんなにもプレッシャーがあるとは…
今まで自分が見てきた先輩方もこんな気持ちだったのかと思うと…頭が上がりません。
ベテランに混じってやる現場はとにかくやれる事を全力でやれる所です。
本当に新人の気持ちで挑むことができ新鮮な反面、
自分は軸ではないためある意味気楽でもあります。
今自分は憧れた人の芝居を研究しようとしています。
正直難航しています。
まだ出来の悪いモノマネレベルです。
しかし部分的に使える、使いたいところを
この現場では試すことができました。
格闘シーンでのアドリブ息を憧れた人のマネをしてやってみました。
楽しかった!!
が、他人が聞いてもわからないと思います。
あげく原音を使用する事になりました。
悔しい!!
基本的に原音があるとそれを使うのですが、この現場!!
面白ければ吹き替えを使う傾向がとても強いのです。
次は自分のアドリブ息を使ってもらえるようにもっとやりたいと思います。
ベテラン中心の現場ではこうした挑戦がしやすい。
しかしこれからレベル4(*)になるためにはこの中で軸になれる実力が必要なんです。
いつまでも気楽だとは言っていられません。
それを稽古できるのが若手中心の現場です。
ここでは自分がベテランの位置です。
ここで思うのが、この位置では失敗ができないと感じます。
自分の位置の人が失敗すると、周りの若手のバランス崩してしまうからです。
一定のレベルを維持しつつ、ポイントで挑戦する。
これが難しい。
思いっきりやれる事は本当に有難い事だと実感しました。
こうやって現場で現場のための稽古ができる。
とても有り難いと感じます。
なんとかしてレベル4になるための土台を作りたいと思います。
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(*)「APHステップ5段階レベル表」には、レベル1~5までの段階があり、
レベル4の定義は以下の通りとなっています。
レベル4:プロとして仕事をしている