今日から外画の新シリーズが始まりました。
多分初めて、相手を支えようとセリフを言いました。
今までもそうしようと思いやっていましたが、
感覚としてこれだけはっきり感じたのは初めてでした。
作品の内容がシリアスハードで主人公のセリフが尋常じゃないくらい多い!!
ドラマシリーズではやや長めの55分の尺でしたが台本がちょっとした長尺の厚さ。
主役の方が喋りっぱなしで専門用語のオンパレード、セリフの尺も厳しい!!
主役の方がどんどん疲弊していくのが目に見えるほどでした。
自分は中盤で主役と軽く口論をするのですが
セリフ量と専門用語で、主役の方があまりにギリギリの状態だったためか
「支えないとまずい!!」
と強く思いました。
セリフは口論をする、でも芝居は支えようとする。
相手を支えるように口論する、という日本語としてよくわからない事になりました。
以前のAPH特別講義で、歌で相手を支えている、という実例を見せて頂いたので
とっさにイメージが出てきました。
その講義の時、芝居で相手をフォローするという概念はありましたが
「相手を守る」
という戦い方がある事を初めて実感しました。
今日は、
相手役がギリギリまで追い込まれていた事
その方が主役としてセリフ一つ一つをとても丁寧につなげていた事
それに対して自分がとても好感と尊敬を感じていた事
などがあり、自分が自然と「支えたい」と思わされたように思いました。
口論、という衝突するシーンで、
支える、という真逆の気持ちで演じるとは思ってもいませんでした。
代表にアドバイスを頂いてから、現場での見方が変わっています。
今日見た、あの主役としての戦い方。
思わず手伝おうと思わされてしまいました。
あれが、主役なのか、と感じました。
自分はどんな役がやりたくて、どう演じるのか。
漠然としている事を痛感しました。
悔しいですが、収穫のあった現場でした。