外画収録とゲーム、アニメ収録との違い

ゲーム

普段、主戦場にしている海外ドラマとはだいぶ違います。

まず声を当てる絵がなかったりします。
まだできていないからです。
絵が変わったりもします。

セリフが当日変更になったり、
そもそもどういうシーンか決まってなかったりします。
そのため、音響監督、制作の方々が現場で決めて行ったりします。

この日も現場に入って新しい絵があったり、
振られた役のセリフが、実は違う人のセリフだったりと楽しいことになっていました。

海外ドラマは、生身の人間のセリフ吹き替えるため
ハッキリとした方向性があります。
しかしゲー ムではそれが漠然としています。

今回は役が、その他大勢のキャラクターだったので、それ程ではありませんでしたが
その場でスタッフと一緒に方向を決めていく感覚が強いように感じます。
この辺りアニメとよく似ています。

もともとアニメを見て声の仕事「声優」を目指しました。
しかし海外ドラマで仕事が増えたため、これを中心にやってきました。

収録自体は、スムーズに進み楽しかったのですが
この「ほぼゼロからキャラクターを造る」という工程がとても新鮮に感じました。
それと同時にアニメでメインキャラを演じるには、
もっと強い自分の色が必要だと感じました。

この日の現場にいるのは自分と同じくらいまでの段階の人達です。
それぞれそれなりに仕 事をしています。
しかし、アニメで主役級のキャラを演じられる色を持っているかというと
自分も含め全員が、持っていませんでした。

脇役でOKが出る芝居はできる。
しかし中心になれるような存在感はない。

次は、物語を動かす役をやりたい
悔しいところです。