これは必ず繋がる。未来に繋げる!

現在、私は某事務所の準所属としてレッスンを受けるのと並行し
映像●●●アカデミアにも通っています。

週替わりで講師の方が変わる中、今回はドロンジョ様、初代のび太君役で 有名な
小原乃梨子さんにみていただくことができました。

題材は、夏目漱石の「夢十夜」。その第三夜の朗読です。

初見原稿なので、まずざっと目を通しますが
現代の仮名遣いと違って読みにくいものが多々でてくる。
内容も簡単ではありません。

レッスンの最初に小原さんが
「ここは自分が思ったことをやる場。それに関しては、良いも悪いもないのよ」
と仰ったことを思い出します。

その時、私は思いました。
「今、個人レッスンで稽古していることをやろう!」と。

今のところ、代表に教えていただいたことの「0.1」も出来て いない。
それは自分の日々の稽古で嫌と言うぐらい分かっている。
でも、やってみよう、やってみたい!試したい!
だって、ここは私にとって仕事なんだからと思ったんです。

収まりきらない●●を、出来ないなりにも丁寧に着陸させる!!
ここは●●●だ!
テンポも●●●●●●読みにならないように情動に合わせて…と読み進める中で
必死だけど楽しい瞬間が何度もありました。

正直、どんな風に伝わったのかドキドキしました。

終わったあとに小原さんが
「素晴らしい朗読だったわ。テンポも間も文句なしでした。ね?良かったよね?
みんなも○○さんを お手本にして読んでみてね。拍手!!」と絶賛してくださりました。

小原さんを含めクラスメイト全員からもらった拍手は、絶対忘れないし
絶対に今後の自信につながると思います。

そしてAPHで稽古していることが、やっぱり本物だった!と実感すると同時に、
今ならっている技術を使いたいのなら中途半端は許されないんだとも思いました。

やりたかったこと、知りたかったことの答えが、APHにはあるんです!
あとは自分次第。

今回、小原さんが仰っていたことで心に刺さった言葉が
昔はみんなで作品の意図を考えて相談しながら創れていたけれど
今は時代が違う。それより、それなりのものを早く出さないといけないのよね。
だから、上手い新人さんがたくさん増えたんだと思う。
でも、昔を知っている私たちにしたら、この流れは淋しい。ということでした。

そのお言葉を聴いたとき、
一時代を築いてこられた大先輩に、こんな風に思わせてしまったことに
申し訳ない気持ちになりました。

だからこそ、王道を突き進むと決めた私は
APHで稽古している明確な技術をもって、ひとつでも多く仕事をして
大先輩たちが大切にしてこられたものを、バトンとして受け取りたいと思います。無くさせません、絶対に。

私がどうしていきたいと思っている 方向にいらっしゃる大先輩に認めていただいたことを、しっかり噛みしめて
でも浮かれるでなく、しっかり次の現場に向けて稽古したいと思います。