連続ドラマをずっと演じるのは嬉しくもあり難しくもあり…②

今日は夕方から外画の連続ドラマの収録です。

やりすぎました。

レギュラーのボイスオーバーでやったキャラによく似た役をだったので
試しに同じ方向でやってみました。

テストでやったところ、相手役のベテランの方が
とても上手く拾ってくれたので大きな笑いが取れました。

正直、「やった」と思いました。

しかしディレクターに
「ちょっとやりすぎかな」
と苦笑いされました。

そうですよね…わかってましたすいません。

今回の作品、10シーズン以上も続くシリアス刑事ドラマです。
その中で自分の役はややコミカルでシーンにも笑えるネタが入っていました。
方向はあっていたのですがストーリー上、本当に笑えてしまうと
全体の雰囲気が崩れてしまします。
本番で修正しました。

わかってはいたのですが、どうしてもテストで試してみたかった。

レギュラーで参加する作品が増えるにつれて
自分の芝居の表現が、いわゆる売れている人達と比べ
とても小さく物足りないと思うようになりました。

そのため自分では大きく表現しても、
他人から見たら、客観的に自分で見たら
全く足りていないのではないか、と感じることがありました。

だからどうしても試してみたかった。

この刑事ドラマのレギュラー陣、ベテランが多いのですが
この人達のしゃべり方、明らかに普通ではない。
冷静に聞くと「そんなしゃべり方する人普通はいない」のです。

しかしドラマの中ではそれが面白い。
ならベテランより表現力が小さい自分なら
これぐらいやっても許容範囲なんじゃないのか?
と思い試してみたのです。

結果やりすぎだったのですが、これは思ったほど自分の表現が小さくなかったという事と
ベテランの普通じゃないしゃべり。
この普通じゃない状態が普通になっている、からだと思います。
基準値が違うというかなんというか。

自分はまだまだ基準が「普通」でそこから大きくしようと作ってるのですが、
ベテランは大きく普通じゃないところが基準で、
自分にとっていろいろやって作ってる状態が、ベテランの「普通」かそれ以下。
という感じでしょうか。

「普通」がすでに濃いんです。
声もしゃべりも。

結局、修正しましたが、もっともっと自分を濃くしていきたいですね。