103章 1-昭和の天才エンターテイナー!

1.昭和の天才エンターテイナー!

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愛川欽也さんが亡くなられました。

心からご冥福をお祈り致します。

15年間も一緒にお仕事をさせて頂き、
思い出は語りつくせない程あります。

とにかく現場のみんなを楽しませる方でした。
本当に優しい方でした。
フランス映画をいつも教科書にされていました。

愛川さんのおられる現場は、いつも笑いにあふれていました。

監督も、共演者も、いつの間にか愛川さんのペースに呑み込まれて、
また、その呑み込まれた感じが何とも楽しいのです。

だから、スタッフも共演者もいつも愛川さんの居る現場には笑いがありました。

地方ロケに行くと、必ず夜はカラオケで、愛川さんは3曲連続で歌われました。
いつも津軽海峡冬景色からのスタートでしたね(笑)。
プロ顔負けの歌唱力でした。

いつもみんなを大切にし、付き人からADまで笑わせて、
みんなにお菓子を配りながら、
とにかく楽しい現場を常にクリエイトされている方でした。

いつもカチンコのなる寸前までお話しされる方で、
それでいて、カチンコがなるとパッと役になられてしまう方でした。

ギリギリまでお話しされる事で、
御自分の演技のリズムを創っておられる方でした。

どれだけ御馳走になったかわかりません。
どれだけ一緒にカラオケをしたかも、どれだけ笑わせて頂いたかも、
どれだけ全国各地に地方ロケで言って楽しかったかも解りません。

楽しい方へ楽しい方へ・・・意志として。

それを貫く昭和の天才エンターテイナー。
それが愛川欽也でした。

きっと、すぐに転生して、
またみんなを楽しませてくれるのだと思います。

愛川さん、本当にありがとうございました。

また、来世でも、お芝居御一緒させてください。

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TV、映画で、楽しませていただきました。ありがとうございました。
ご冥福をお祈り致します。