今回はインディーズ映画の撮影に行って参りました!
初仕事ながら主演ということで、ドキドキワクワクの中、無事撮影してきました!!
香川県にある男木島というところに1ヶ月近く泊り込みで撮影だったのですが、まず感じたことは体調管理が大事だということ!
島ということで、コンビニもないし、ファミレスもない、なかなか過酷な環境下での撮影でした(笑)
普段と全く違う環境 。どんなところに身を置いたとしても、万全のコンディションで撮影ができるように、細かな準備が非常に重要だなぁと思いました!
そして、現場では極度の緊張と弛緩の繰り返し。撮影最終日までパフォーマンスを最大限に発揮するためにも、オンオフの切り替えやリラックスの方法など、気持ちのコントロールも非常に大事だと思いました。
さて、実際の現場での感想ですが、
監督は地元の香川県の方で、
僕の役も香川県出身の人物なのですが、撮影本番に来ていきなり「こんな感じで方言いれてみよっか?。」と…。
なぬ?!!方言入れるなんて聞いてないぞ?!!!(汗)
僕は関東人なので、香川県の方言はほぼ聞いたことがありませんでした。
事前に方言の指導なども一切 なく、本番ぶっつけでいきなり監督の言葉を見様見真似でやるという、高度な事を要求されました(汗)
これは期待されてる証?(笑)
撮影初日で勝手がわからない中、予想外のディレクションであたふたしてしまいましたが、最後は楽しむしかない!と思い、なんとか乗り切りました!(笑)
どんな事があっても「楽しむ」という覚悟が現場を乗り切る為には必要だなぁと思いました。
これは日常でも非常に使える感覚だと思うので、今後も活用していきたいです。
また、現場では、「自分がどうしたい」というよりも、常に現場の空気を見て「何を求められているのか?」常にアンテナを張り、
その求められていることに、自分の気持ちを「込める」ということを、自分なりに実践して きました!
(この「込め方」はAPHで習った芝居の「??」という技術と、日本語の「??」という技術を使いました!)
まだまだ、セリフの面でも芝居の面でも反省点は沢山ありますが、上手くいったときは、カメラとインコムになり、監督も「いい映りだね」と評価してくれ、自分でも画面の説得力が違ってくるなぁと思いました。
まさに一球入魂ならぬ、一芝居入魂で撮影を進めていきました!
その努力の甲斐あってか、「こういうシーンがあるともっと映画も盛り上がると思うし、トモヤ君(自分の役)も引き立つと思うから、撮っておこう!」と、自分の込めた「熱」が伝わり(?)スタッフの人達も盛り上がってくれて、僕だけの追加シーンを撮ってくれました!
そしてそのシーンは生きとなり、本編でも使われました!
こ の追加シーンを撮影してる時、スタッフも僕も「少しでも良いモノをつくろう!」という気迫がでていて、とても素敵な時間でした!
やっぱりモノづくりで大切なものって、それぞれの人達の「熱(=想い)」だなぁって思いました。
最終日近くに、埠頭を全力ダッシュするシーンを撮影したのですが、連日のハードスケジュールと睡眠不足と栄養不足(笑)で、体は限界に来ていました。
しかし、主演という責任を全うするんだ!という気持ちと、役の気持ちが入り、何テイクかの全力ダッシュを無事にやり遂げることができました!
この時感じたのは、自分が走っているのではなく、トモヤ君の魂が自分の体に宿り「彼に走らされている」という感覚でした!!!
僕はこの時、芝 居というのは自分の限界を越えた以上のモノを発揮させてくれる、凄いものだと思いました!
そして、本当に魂を削ってクリエイトしたものは、きっと観ている人に響く。ということを信じたいとも思いました。
初現場ながら、僕はこの感覚を味わうことができて、とっても幸せだと思いました。
生きる意味が本当に変わりました。
多分、今までの中で一番必死に生きた一ヶ月。と言える位の、密度の濃い日々を過ごしました。
この撮影を通して、今までの自分はどれだけ無責任だったのか、他力に頼っていたのか、痛感しました。
僕は男木島で、映画という芸術と、スタッフ、キャストの方達とトモヤ君に育ててもらいました。
映画って、偉大だな。役者って大変だけど、本当 に素晴らしい仕事だなって心底思いました。
役として物語という「非日常」を必死に生きて、そこで感じた事を胸に「日常」を必死で生きて、また次の現場でその育てた気持ちをぶつけていく…。
そうして、「生きる」ということを魂で感じていける役者という職業を僕は本当に素晴らしいと思います。
もっともっと実力つけて、色んな現場出て、色んな役を生きて、もっともっと「生きる」ことを魂で感じていけるような、そんな深い眼差しを持った人間になれるようになりたいものです!
映画って、モノづくりって、役者って、ホント最高ですね!