今日はずっと続いているレギュラーです。
作品内の時間が一気に進み登場人物が歳をとりました。
高校生から二十代半ばの社会人に。
人物の関係も変わっています。
ここの区切りをキッカケに喋り方を変えてみようとしました。
自分の音の出し方は圧をかけて息と一緒に力を使って押し出していました。
この力を抜こうと思ったのです。
どうしても頭で加速して最後で流すパターンが変えられなかったので、
加速をなくしてみました。
コントロールが難しい。
音がよれる。
力を入れて加速すれば進行方向がしっかりつくので、
それを動かすのは自分としては慣れていて自由にできました。
しかしこの方向が作れない。
初めからどこに行くかわからないような状態で、
しゃべり始めてからヨロヨロとふらつくのを何とかバランスを取るので必死でした。
この回、初めから最後まで自分が不安定で本当に苦労しました。
正直、大失敗だと思いました。
配信を見てみると出だしは、
役の落ちぶれた状況のせいでふらついてるのが合わなくはない状態でした。
そこからストーリー進行のナレーションに入るのですがこれは合わない。
安定感が無さすぎてダメでした。
中盤の仕事をしているシーン。
意外に雰囲気が出ていたのが一つ収穫でした。
ここは使えそうです。
そこから後半にかけて悪くはなかったのですが、
現場では全く気づかなかった事がありました。
自分1人だけ音が口の奥から出しているのです。
こもって聞こえる。
もともとそう言う喋りでしたが力を抜いた事でそのクセがもの凄く強く出ていました。
力で圧をかけて押し出すと多少音もハッキリ出るので今までここまでこもった事はありませんでした。
特に目立ってそう聞こえた理由が、
他の人達が基本的に口の前に音を出す人ばかりだったからです。
自分だけ浮いて聞こえました。
しかし自分は吹き替える役の身体から声が出ているようにしたいとずっと思っています。
外画の吹き替えでの基本的な音の使い方は自分には後から上に貼り付けているような違和感になる事があります。
それを役の身体から出てるようにしたいのです。
しかし周りと違いすぎて1人だけ音が引っ込んで小さく聞こえる。
悪目立ちかもしれません。
音が奥から出ていてもバランスを崩さずやっている先輩たちもいるので、
何とかそうできないかと感じた現場でした。