地上波ドラマの撮影のお仕事!場の熱を上げる!

地上波ドラマの撮影に行ってきました。

1話完結で10~15分程度の短いドラマですが、
その分、その作品に丸々関わることになります。
仕事が決まったのが撮影の2~3日前、そして撮影前日の夜に台本をいただき、
そこから台詞を入れつつ、その空間の感覚を自分の中に創っていく。
そして、自分がやる事を決める。

色々と他の準備もあるので、沢山の時間が使えるわけではありません。
しかし今回のように急な案件で準備に沢山の時間をとれない時でも、
自分のやる事、やる戦略が明確になっているので、良い意味での緊張はあっても、
変に不安になることはありません。
いつもAPHで学び、稽古していることが、これほど心強く思うことはないですね。

当日は朝8時にスタジオに入り、終わったのは23時。
まる一日、その世界に居られるというのはとても幸せな事です。

4人家族の話で、キャストも4人のみ。
その4人で芝居を創っていくわけですが、皆さんそれぞれキャリアは違えども、
きちんと芝居を成立させてくるので、私もその中で自分の役割を、
自分の技術を使ってきっちりと置いてきました。
プラス、全体的にもう少しエネルギーというか、芝居の熱量が必要と感じたので、
そこを担おうと決めて臨みました。
芝居の中の役柄のポジション的にも、また、今私が取り組んでいる技術としても、
それをやるのに適していると思ったし、何よりも、気づいた私がやるべきなのです。

現場自体も、監督は誰よりも率先して大きな声で的確な指示を出したり、
賑やかしをしたり、と空気づくりをされているのが見て取れたので、
監督を手伝う気持ちで私もそこに加わっていきました。

撮影が進むにつれて監督とのコミュニケーションもさらにさらに良くなっていき、
カットの合間に笑かし合いをしながら、空気を温め、
とても楽しく撮影を終えることができました。

当然の事ではありますが、それぐらい空気が温まっているほうが、
断然芝居がしやすいのです。気分が乗りますから!単純なものです(笑)

今回は地上波ドラマですが、ネット配信もされる作品です。
この時代、ネット配信が主流になってきていていることもあり、次々と作品が創られています。
つまり、現場は増えていて、急な現場もどんどん出てきます。
そういった時に、今稽古しているもの、自分の戦略が明確にあるという事が、
重要になってくるのを改めて実感しました。

いつ、どんな案件がきても十分に対応できる役者でありたいと思います。