地上波のドラマの撮影に行ってきました。
ある漫画原作のドラマで、今回はその<シーズン2>。
前回の<シーズン1>から引き続きお声をかけていただきました。
私が頂いている役は、
<シーズン1>の時は十数話ある中の1話分の出演で「単発」的だったのですが、
今回は3話ほどの登場場面があり、作品の中でも「準メインキャスト」という位置づけ。
また、<シーズン2>の制作をするという事は、
その作品を楽しんで下さっているファンの方々が少なからずいらっしゃるという事。
自ずとその役や作品への責任が変わってきているのを感じながらの撮影でした。
撮影は数日に渡る地方ロケでした。
連続ドラマではよくあることですが、複数の監督が放送回ごとに担当して撮っていきます。
今回、私の出演回はそれぞれ別々の監督での撮影でした。
そして一日の中でも、放送回をまたいで色々なシーンを撮っていくので、
次々と監督が変わっていきます。
一つの同じ作品とはいえ、当然ながら監督によって多少の方向性の違いや
ディレクションのクセみたいなものが出てきます。
一発にピタッと上手く合えば良いのですが、必ずしもそうなるとは限りません。
今回も、ある一人の監督の時に、お互い頑張っているのだけど何だかかすれ違う、
みたいな感じでなかなかスムーズに進まないという事もありました。
その夜、ちょうどAPHのセッションがありました。
今APHは基本的にオンラインでのセッションを行っているため、
私も現場後に宿泊先のホテルからオンラインで参加することができました。
そこで、その日にあった撮影の様子を報告したところ、そこで監督に何が起こっているのか、
その時私はどうすべきなのか、という事を代表よりお話をいただきました。
それは「確かにそうだよな・・・!!!」という内容で、
そこには私が現場で遠慮してしまっているという
(一見謙虚だけど、実は「受け身」になってしまっている)クセがある事がわかりました。
それでは「責任をとっている」とは言えませんよね。
翌日は、前作でもお世話になってある程度気心の知れた別の監督での撮影でしたが、
コミュニケーションをとりながら起因でしっかりと芝居を置いていき、
無事スムーズに撮り終えることができました。
今APHで稽古をしている中で私がこの秋課題にしているポイントがあるのですが、
今回はそれをガッツリと意識して入れてきました。
当初は、今回の役の中でそのポイントをどうやって入れられるだろうかと思っていましたが、
実際にやってみると、そこから生まれる余白の部分に
今回作りたかった役の空気感みたいなものが宿ることを実感しました。
そして役が新鮮になるのを感じました。
前作と同じ役ではあるけれど、同じことをやってしまっては飽きられるし成長がありません。
この秋の挑戦を持ち込むことができて、本当に良かったです。
撮影終了後は、監督や制作陣に「引き続きよろしくお願いします。」
「次シーズンもよろしくお願いします。」と言っていただきました。
ありがたい事です。
作品が長く愛され、続いていくことを祈りつつ、
そのために、長く続けば続くほど、新鮮さを追求していく必要があるのを感じています。
私の大切なレギュラー作品となりそうです。
今回改めて思ったのですが、
現場の合間にもAPHに参加することができて、本当に良かったです。
現場では色々なことが起こりますが、APHに帰ってくることで軌道修正したり、
本質を確認したりすることが出来る・・・こんなにありがたいことはないなと思いました。
役者として、ますます鍛錬していきたいと思います。