吹替レギュラーのお仕事!音にならない…

先日の現場で感じた鳩尾周りの力み。

力んだまま固めて喋り疲弊してしまい、
キープできなくなりブレスが漏れる。

これに気付いてから
外画レギュラーの最終回でも同じ事が起こっていた事に気付きました。

その日はシーズン最終回。
ストーリーでは仲間との別れが描かれて良いシーンがたくさんありました。

自分の役も恋人との別れがありしっかり準備した上で現場に臨みました。
楽しみでした。

序盤から中盤までアクションやコメディシーンが続き
自分でもノリノリでやれている感覚がありました。

しかし最後の最後、
恋人との別れのシーン。
低温で囁くように言葉を交わすのですが

音にならない。

全部、息声になってしまう。

あれ?
家では出ていたし、さっきまでのシーンでは出ていた。
なんでここで出ないのか!?

どうやっても音になりませんでした。

こうなったのは鳩尾周りを固めてポジションをキープして、
それを抜けないので疲弊してしまったからだと思います。

家では気分的に楽なので意識しなくても力が抜けるし、
固まっても意識すれば抜く事ができました。
しかし現場の緊張でそれに気付けないし、
意識しても力みを抜けなくなっていた。

この時はそれがわからなかったので結局息声でやるしかありませんでした。

前回の現場で気付いて思い返して、
ようやく自分がどうなっていたのかわかりました。
大きく出すことはまだできるのですが、
小さく出すとコントロールが難しくなり、
疲弊してなければできる事が全くできなくなっていました。

この時は単に体力的な疲弊かと思っていましたが、
実際は部分的に力んだままになっていて動かせなかったのです。

この時気付ければ…悔しいです。

改めて無駄な力みを意識して抜ける事の大切さを感じました。