求められる芝居をする。外画コメディ吹替のお仕事!

今日は外画コメディのゲストキャラです。

ふだん自分は賑やかしの役が多いのですが、
今回の役所は変人に囲まれた常識人です。

この作品のディレクターはシリアスな作品を多く担当されていて、
コメディはほとんどやっていません。
芝居は原音に忠実に繊細なニュアンスを要求されたのをよく覚えています。

今回の自分の役は常識人。
今回も余計な事をせず原音に忠実な芝居を求められると思い用意していきました。

結果的には上手くいったと思います。

テストの後にディレクターから
「年齢感だけもう少し若く、後の芝居はそのままいってください」
と言われました。

年齢は子供のいる中年というのを意識しすぎたようです。
セリフのニュアンスは予想通りでした。

今回、ディレクターの要求には答えられたのではないかと思います。
自分の役は、作品のメインキャラである変な人達の昔の友人。
メインキャラの変な所を引き立たせるため、
本当に普通の常識的な人物でした。
自分の用意して行った芝居も原音の芝居にしっかりと合わせて、
大袈裟にしたり抑えたりも一切しませんでした。

テストが終わるたびにディレクターから
「それで良いです」「そのままでお願いします」と言われました。
良かったと思います。

良かったんですが

自分個人としては非常に物足りないと感じました。
個人的にコメディなどの場合、自分は大きく芝居をするのが好きです。
この作品ももっとやりたい事はありました。

以前ならやっていたと思います。
それで何度もリテイクを重ねた事もありました。
作品やディレクターによってはそれもアリだったのですが、
今回はきっちりと必要なだけやる方を選びました。

今まではとにかく大きく膨らませる事を考える事が多かったのですが、
脇役として必要な事を必要なだけやれるようにもしていきたいです。