今日も外画レギュラーです。
今日の現場には同じ事務所のベテランMさんが来ていました。
普段は舞台を中心に活動されているのですが、
声の仕事も多くやられています。
このMさんとの会話で痺れました。
自分はMさんが長台詞を話している間に返答を3回ほどするのですが、
Mさんの台詞にずっと惹きつけられていました。
APHで代表が教えている技術を実際にやってみせて下さる時、
自分やメンバーは一瞬で引き込まれます。
今までにも何度か経験がありますが、
Mさんの台詞でも同じように引き込まれました。
痺れました。
10行くらいの台詞が三つあり自分は間で答えるだけですが、
全身でMさんの台詞を聞いている感覚になりました。
Mさんの台詞の尺が合わず二度ほどリテイクがあったのですが、
もう一度やれる事が嬉しくてしょうがなかった。
リテイクでも同じように気持ち良い緊張感で、
ずっとMさんの台詞を全身で聴きました。
楽しかった。
しかし
自分の返答がうまくいかなかった。
セッションでは、今までの自分の台詞を壊し新しいものを作ろうとしています。
でも全くできていません。
Mさんの台詞への返答に今までの自分の台詞で答えたのですが、
違和感があった。
これではない、と強く感じリテイクで変えようとしましたがダメでした。
Mさんの台詞を受ける事ができなかった。
悔しかった。
新しい自分の台詞ができていないとはいえ、
最近の現場でも受けられないと感じた事はありません。
しかしこの日は全く受けられませんでした。
今の自分の台詞の限界なのかもしれません。
終わった後、Mさんにお礼とお詫びが言いたくて話しかけると
「何度もリテイク出してごめんね」
と申し訳なさそうに言われてしまいました。
とんでもないとお礼とお詫びを伝えると、
Mさんは照れていました。
次回は何としても自分の台詞でちゃんと受けられるようにしたいと思います。