今日はサバイバル物の海外ドラマ。
いつもの通り、自分はいろんなチョイ役キャラを演じました。
最近、腰の調子が悪く、マイク前の姿勢をかなり気にしています。
とにかく真っ直ぐ。
前後にズレると強く声をかけて出した時の衝撃が、
モロに腰にぶち当たります。
この作品は戦闘が多く叫ぶ事がよくあります。
そんな時に姿勢がズレていると瞬間的に、
腰に来た衝撃を逃がせず、声のポジションが上がったりとまあ大変です。
この辺り、本当に死活問題になっています。
今日はシーズン1からのレギュラーキャラが退場する場面がありました。
そのキャラの声をあてているのは、
自分が子供の頃からテレビで聞いていた方です。
自分はこの作品には途中からの参加ですが、
この方とご一緒できた事は本当に嬉しかった。
そして、
この日の芝居は体にも精神にも衝撃が走るほど、
素晴らしいお芝居でした。
その方の相手役になったのも超ベテランでした。
超ベテラン同士の芝居を聞けるのはとても貴重な時間です。
今の吹き替え業界は予算がなく、
ほとんど自分と同じくらいのレベルで
ギャラが安い人ばかりの方が多いのです。
お二人の芝居は第一声から、
手と手が優しく、それでいてしっかりと、
少しのズレもなく合わさっているような芝居でした。
スタジオの中は、気持ちの良い緊張感に包まれ、
ラストまでの約5分間
自分はお二人の芝居に全神経を集中していました。
お互いがお互いをいたわるようなセリフの掛け合い。
これがやりたいのです。
今の自分にはできない。
必死に相手の手をつかもうと、もがくばかりです。
掴めはするものの、それが荒っぽく雑。
このお二人のように
優しく、柔らかく、しっかりと、
相手のセリフを掴めるようになりたい。
改めて大先輩の力にシビれた収録でした。