企業VPの撮影に行ってきました!!

本日は某企業のVPの撮影に行ってきました!

「企業VP」とは企業毎に作成される「Video Package」の略語で、
主に企業のプロモーションやイベント、営業等で使う為に制作する映像の事です。

今回は「イベント用ムービー」という事で呼ばれてきました。

場所は都内の某駅から直結している、50階近くの超高層ビルのワンフロアで、
そこを貸し切っての撮影でした。

今回の作品は、役とセリフを決めて撮っていく「ドラマ形式」というより、
様々なビジネスマンの日常の風景や雰囲気を撮っていく「イメージビデオ」という
コンセプトでした。

撮影スケジュールをみると、午前中は大勢の人達が出ているシーンを撮り、
午後はピックアップされた4人のキャストだけで、1人~2人の少人数のシーンを
撮っていくというスケジュールで、自分は午後の枠で呼ばれていました。

控え室に到着し、スタッフの方に現場の状況を聞いてみたところ、
照明やカメラの位置のセッティング等に時間がかかっているのと、
ワンシーンワンシーンじっくり撮影をしている為、押しているという事でした。

準備を済ませ、控室で午後メンバーの4人が待っていると、
しばらくして自分の出番がきました。

待ち時間の間に色々話して親しくなった共演者のHさんと現場に入ると、
まったりとした雰囲気の中、現場はセットチェンジが行われていました。

全面ガラス張りのお洒落なビルの一角を会社の休憩室のように見立て、
Hさんを上司、自分がその部下という設定で、社員証を首からぶら下げ、
手元には小道具のコーヒーが置かれました。

「休憩室でコーヒーを飲みながら、真面目にビジネスの話をしているシーンを撮りたい。」
との事で、
「音は入らないので、それっぽく見えるようにアドリブで演じてください。
ディレクションは回しながら横からしますので、宜しくお願いします!」
と監督に言われました。

設定だけ渡されて後は役者2人に丸投げなので、少し困りました(笑)

しかし、ここで慌ててはいけません!
平静を装って「了解です、よろしくお願いします~。」と答えながらも、
その瞬間から頭の中はフル回転!!(笑)

音は入らないとの事なので
「ミュートで観た時に、如何にビジネスマン2人が真剣に話をしているように見えるか?」
が今回の大事なポイントになります。

しかし、今日初めてお会いしたHさんに、
一体どんな話を振ったら彼の気分も乗って、
2人の間に良い集中力と求められている雰囲気が出せるのか…

さっきまで話していたことを瞬時に振り返りながら、ネタを必死に探します。

そしてカメラが回り、撮影が始まりました。

上記の事を感覚的に猛スピードで考えながらも、
今回の自分のテーマである「●●」を自分の中で最大限適用していきました。
肩を始めとして、ひとつひとつ体の力を抜いていき、
■■を意識しながら、それを演じる集中力に変えていきました。

すると、身体も自然体になり、非常に落ち着いてアドリブにも対応しながら、
Hさんとお芝居をする事ができました!!

2人でお芝居をしていると、横にいる監督から小声で

「○○さん(自分の名前)、もう少しカメラ側に身体を向けてみてください。」
「もっと大きく右手でジェスチャー入れながら話してみて下さい」
「机についた肘を前に持ってきて、もう少し体を起こしてみて下さい」

等、色々なディレクションがきました。

自分はHさんとそのまま話をしながら、
出されたディレクションの動きにスーッと合わせて芝居を変えていきました。

他にも、小道具のコーヒーを使ってみたり、腕組み等の色々な仕草をしたり、
空間広く芝居をする為に▲▲を使ってみたり…と色々と細かい芝居もしてみました。

撮影中、一番大変だったのが、机に肘を付いていた態勢のせいで、
身体を動かすとスーツのジャケットの中に社員証が入ってしまい、
社員証が映らなくなってしまう事でした(笑)

監督から「社員証を写るようにしたい」という指示がありましたので、
そこも気にしながら、たまにネクタイを触るようにして、なるべく不自然にならないように、
芝居の中で社員証がカメラに見えるようにジャケットから出す事でした…

注意が分散するなかでお芝居するのは集中力が切れそうで少しきつかったです(汗)

Hさんは
「○○君、姿勢も動きも社員証も色々大変だったね(笑)」と気遣ってくれながらも、
カットがかかっても一生懸命話しかけてくれる位、
自分との話に夢中になってくれて、上手くいったようで、とても嬉しかったです!

出演シーンは短かったですが、今回もとても学ぶことが多い現場でした!!!

更に大きな現場へ行っても緊張せず、柔軟さと良い集中力をもって対応できるように、
しっかりと反省と改善をしていきながら、演技の実力は勿論のこと、
現場に対応できる「総合的な実力」も深めていきたいと思いました!