地上波のドラマ&映画の仕事① 肌で感じた現場の空気

今日は地上波のドラマの撮影に行ってきました!
千葉の学校でのロケということで、早朝から電車を乗り継ぎ、
2時間近くかけて現場へ向かいました。

今回の作品は、若手俳優中心の学園モノのドラマで、
自分はイケメン教師軍団の1人(笑)として出演しました。

現場に到着し、衣装に着替えて、ヘアセットをしてもらい、撮影場所に到着すると、
辺りはスモークにより煙が立ち込め、正面には1カメ、右側には巨大なレールと2カメ、
左側には学生役のエキストラの人が沢山いました。

カチンコが鳴り、自分達教師が廊下を通ると、
人生で経験したことのない程の黄色い声援が聞こえてきました(笑)

そのカットを撮り終えた後、カメラマンがキャストの立ち位置を調整しながら、
いくつかのアングルを撮って、撮影は終了しました。

短いシーンの出演でしたが、現在自分には明確な
「●●」というテーマがあるので「イケメン教師の■■」を「●●」に入れることで、
意識的、戦略的に「自分の芝居」を置いてくることができました!!

APHで学んだことを活用すれば、どんなシーンでも
「ただやる」のではなく「自分の創造」として置いてこれるので、
今回も充実した気持ちで現場を楽しむことができました!

また、今回のイケメン教師軍団は6人3列で構成されていて、
先頭は主役のMさん、
2列目は2015年ジュノンボ-イファイナリストのI君を含めた準レギュの2人、
3列目は自分を含めた端役3人で、
列の配置がそのまま、それぞれの立場を現していました。

セットチェンジしている間、5人全員とお話させて頂き、
それぞれを観察する中で強く感じたことがありました。
それは「今の実力でも、準レギュである2列目には全然いける!!」
というものでした!

主役のMさんは、某劇団に所属しており、色んな現場の経験値と、
主役という責任も合わさり「一つの迫力と勢い」がありました。
しかし、2列目の2人は、正直言って、迫力も、BE(存在性)の深さも大してなく、
はっきり言ってその点で言えば自分の方が勝っていると感じる程でした。

それがスッと見えた時、APHの稽古で培ってきたものは
「演技やボイスの実力」
だけでなく、表面の権力や立場の奥にある
「その人の実力を見抜くまなざし」
である、という事に気づきました!

それが見えるから、どんな現場でも相手でも「負けない」し
「真っすぐに物事と人が見える」のだと…。

因みに、同じ三列目にいた残りの2人は、
現場の雰囲気やキャストにのまれてしまい、
常にそわそわしていて、他のキャストからは相手にされておりませんでした…

立場をわきまえながらも「自分の軸」で相手に接する事で
「こいつ、なんか持ってるな」という印象をさりげなく残していく事が、
現場で生き残っていく上で大事な事だと思いました。

自らの観察に確信を持った自分は、現場の空気に負けることなく、
共演者に引け目を感じる事もなく、自分の芝居をしっかりと置いてくることができました!

今までの自分は、横にいた2人と同じように、足りない所ばかりを気にして自信が持てず、
自分でブレーキをかけている所がありました。

しかし、今回の気づきを得た事により
「もっと実力をつけないと現場に出れない」
というブレーキをかけた考えから
「自分はもっと仕事をしてないとおかしい!」
「現場で得た課題はAPHで練り込み、どんどん改善してレベルアップしていけばいい!!」
という、アクセルを踏む考えに変わったのです!!

この考えの変化は本当にデカいなぁ!と思いました!!

APHでは「全てのメカニズム(構造)よりも上位にその人の▲▲が上に来る」という、
とても重要な事を学ぶのですが、まさしくその通りだと感じました!!!

自分のネガティブな考えを、APHの本質的に沿った明確な稽古を重ねていく中で、
具体的な演技やボイスの実力をつけ、
その過程でいくつもの「■■■」を得ていく中で

「自分は役者であり、自分がいるべき場所はプロの現場であり、
自分の生業は役を生きることだ!」

という芸事の考えに少しずつスライドさせ、
その想いを現場にぶつける事によりその確信を深め、また稽古に励んでいく…

そのサイクルが回り始めてきた事で、今の自分の立ち位置から段階を
一つ上がる為のチャンスとして、今回の考えが出てきたのだと思います。

なので、この貴重なチャンスを大切にし、
しっかりとこの考えを育てていきたいと思いました!!

その為にも、もっともっと稽古して実力を深め、
もっともっと仕事をしていきたいと思います!!!