物語の雰囲気を作ることを意識しています!!

去年から、立ち方のバランスを現場で気にしています。

それ以外にも、現場の空気、というか流れというか、
そういうもののバランスも気にするようになりました。

自分はまだ、その他大勢の役が多く、
やられ役(相手に負かされる役割の人物)も沢山あります。

こういった役を以前の自分は軽く見ていました。
しかしある現場で、
アナウンサー役を大ベテランがやっていたのを見て衝撃を受けました。

ニュースや実況、無線など、本筋とあまり関係ないところは
たいてい若手がやる事がほとんどです。

この時もそうだと思っていたのですが、
わざわざ大ベテランにそういった役が振られていました。

なぜ?と思いましたが、実際にやっているのを見て納得しました。

若手がやるとニュースの内容が軽く感じられ、印象に残りません。

しかし大ベテランがやると、とても重要なニュースに聞こえ、
物語の雰囲気が変わるのです。

特にこの時の作品は、
政治や戦争が題材だったのでこの「雰囲気」がとても需要だったのです。

完成したものを見た時、大事件が起こったように感じ
戦争が始まる予感を強く感じさせられました。

やられ役のその他大勢にも、この雰囲気を作る事ができる、
という事を知る事が出来ました。

今の自分は、アクションものでやられ役をやる時は
シーンを盛り上げるように激しく強くやられます。
うまくいくと、やられ役でシーンのリズムを立て直すこともできるのです。

今日の現場、前半はなにかリズムが悪かった。

主役の二人がやや調子が悪いように感じました。
それに影響されてか、脇役の若手もイマイチでした。

ここで、やられ役の見せ場が来ました。
主人公に次々と撃ち殺されます。
悪い流れを断ち切るように、激しく強くリズムに乗ってやられました。

手応えありです。

シーンを良いリズムで終われたと感じました。

小さな役でも必要だからそこにいるのだと
改めて感じた現場でした。