最近、自分は表現の幅を大きくしようとしてきました。
特にコメディ要素があると、
元の映像から膨らませ大きくするようにしてきました。
それもある程度うまくいっていましたが、
もう一段階上を目指すためにはこれだけではダメだとも感じていました。
業界で生き残ってきたベテランの芝居は、
大きく見えるけど映像と合っている。
自分との違いは何だろう?
今までは感情も表現も外へ外へ出す方向を模索してきました。
もともと内向きの独り言のようなところから
自分の芝居が始まっていたからです。
最近は「やりすぎ」と言われるくらいには外に出るようになりました。
なので一旦、外ばかりでなく
内に留める芝居をやろうと考えました。
自分の感覚として変わったのは、以前こういう芝居をしていた時よりも
手応えが増えた気がした事です。
表に出せる感情や表現が多くなったので、
内に留めるものも増えたのかな?と思います。
こうやって内向き、というか抑えた芝居をしていると
一言一言の言葉を発する時、とてもエネルギーが必要になります。
ただトーンを抑えただけでは、暗く弱くなるだけで内に何も溜まりません。
大きく強い感情、表現をグッと内に秘め、
一言一言に丁寧に優しく乗せていく。
難しい!!
難しいよ!!
方向は「こう」なんですが、気をぬくと滑っていってしまうし
溜めすぎるともったいぶってタイミングが遅れる。
まあ繊細な技術を求められます。
映像のリズムに乗り、相手役のリズムに乗り、
自分のリズムに乗り、丁寧に言葉を発する。
楽しかった。
が、足りん!!
はっきり感じました。
○○ですね。
稽古が必要です。