ハードな現場でしたが、乗り切りました!!

当日セリフが半分変わった!!

割とあることではありますが、分量が多かったのでヒヤヒヤしました。

今日はボイスオーバー。
出番は多くありませんでしたが、4ページくらいのシーンに自分のセリフが1ページ分くらい。
その中の一番長いセリフが半分変わりました。

ここが一番、ニュアンス・尺合わせが大変だったのに…
しかし、やるしかありません。

ボイスオーバーはどこも、テスト・本番とやることがほぼありません。
最初のところをテストして後はすぐに本番になることがほとんどです。

今日もそうでした。
しかしさすがに変更になった部分はテストがありホッとしました。

そのテストで、

一行分くらい大幅にはみ出しました。

長いよ!!
もとよりかなり長いよ!!

インタビュー部分で口パクがあり、
この現場のディレクターさんは可能な限り口パクに合わせていく方針です。

これはマズイ。

後半のリズムが全く変わってしまった。
そこで○○を可能な限り意識しました。

自分は○○がほとんどできていません。

が!
意識することによって足場になるポイントができました。
その○○を使ってリズムを刻みながら、
自然に早口になるように持っていくことができました。

テスト後の本番でピタリと合わせることができました。

やっている最中、ずっと台本を持つ手が震え続けていました。

今日の現場では、ドキュメンタリーという性質上誤解がないよう、
セリフの変更とカットが大幅に起こりました。
当日に。

特に主人公の方は三分の一くらいが変わり、
ほぼ初見になってしまっていました。

修正用紙は渡されていたのですが、
量が多いためチェック漏れや書き間違いがあり
プレッシャーは大変なものだったと思います。

しかしさすがベテラン。
芝居の安定感は最後まで消えることがなく、現場の芯になってくださっていました。

さらに他の方もチェック漏れなどがあり、
進行のリズムが崩れたり、ディレクターさんもピリピリしだしたりと
なかなかハードな現場になっていました。

ここでAPHで叱られながら、周りをよく見て必要な時に動くようになってきた事が活きました。

自分のセリフ以外も、修正用紙を見ながらチェックして
その人がチェック漏れや書き間違いをしていたら
ディレクターに指摘される前に伝えたりしました。

そこでディレクターから
「ちゃんと修正伝えとけよ!!」
とお叱りを頂きました。

以前の自分なら理不尽な事を言われてビビるところですが、代表から
「その役者に直接ダメ出しがしづらい時、別の役者を代わりに叱る事で、その人に気付かせる」
という話を聞いていたため
「来た!!」
と思い「すいませ~ん」と軽い感じに言ってブースの中に笑いを起こす事ができました。
有難うございます。

これはディレクターからの信頼の証でもあるため、嬉しかったです。

その日の帰り、電車で一緒だったディレクターさんととても楽しく話す事ができました。

一つ一つ信頼を積み上げさらに上のレベルに上がれるようやっていきたいと思えた現場でした。