場の空気をつくる。現場で感じた役者の影響力

以前、セッションで代表に教えていただいた
「場の空気をつくる」
というのを自分なりに試してみました。

えらく疲れました。

自分の経験でも、ベテランの方がいると演じていて
とてもやりやすく感じた事があります。
しかも、その人がセリフを喋っていなくても
いるだけで変わるのです。

自分はそれをボイスオーバーの現場で実感したことがあります。

あるベテランの先輩がナレーションを、
自分がその間にある再現映像の声を当てていたのですが、
その日は仕事の都合でベテランの先輩が後から参加することになっていました。

やりにくかった。

間のナレーションがないだけで、まるで足場がないように
不安定になり必死に支えようとしたのを覚えています。

途中で先輩がスタジオに入ってくると、
ただそれだけで
先輩はのんびりと原稿の用意をしているだけなのに
場の空気が変わり
自分は物凄くホッとしました。

力のある役者の存在感とはこんなにも影響力を持つのか、と驚きました。

それを自分で、見よう見まねでやってみようと
緊張感のレベルを上げてみました。

疲れた。
物凄く疲れた。

先輩はこんな風ではなかった。
本当に何気なく楽にその場にいた。
何かを頑張っているようには見えなかった。

自分は、収録の半分くらいで疲れがいつもの倍以上に感じられました。

影響は多少あったか?くらいでしょうか。
その間の芝居は多分良くはなっていると思います…思いたい。

先輩がつくる空気は、その人によって違うので一概には言えませんが
少なくとも現場を良い方向に持っていくものであるはずです。

自分は部分的に良い方向には持っていったと思いますが…
エネルギーの絶対量が足りないのか
やり方が間違っているのか
根本的に全部間違っているのか…

うーん、とにかくまずはエネルギー量かな?
それが増えれば持続時間は伸びそうです。

改めて生き残っているベテランの凄さを痛感しました。