外画吹替レギュラーのお仕事!芝居に変化が見えました

今日は外画レギュラーです。

コロナの影響はまだ少しあり開始の時期は半年ほどズレ込んでいます。

このレギュラーが始まるまでの間、
仕事の数が減り厳しい状況になり自分はネットでの活動を始めました。
しかし半年間一本もネットでの仕事が取れず、
自分のダメな所に直面する事になりました。

そしてようやくネットでの初めての仕事が取れたすぐ後にこのレギュラーが始まりました。

家での稽古から大きな感覚の変化がありました。

自分はここ何年も芝居の幅、枠が固まってしまい、
そこから抜け出せずにいました。

しかしレギュラーの台本をやっていると、
ハッキリとその枠が外れているのがわかったのです。
セッションでの代表からのエバリエーション。
ネットで活動するために自分のやりたい事、好きな事をサンプルという形にする事。
そのおかげでガチガチに固まっていた芝居と考え方がようやく解れ始めたようです。

稽古から楽しかった。

吹き替える元の映像の役者の芝居を完全に無視するのではなく、
その芝居をベースに日本語で喋り日本語吹き替え版の役者と会話をして
膨らませたり抑えたりとカスタマイズしていきました。

今回の台本はセリフ尺に対してやや文字数が足りない傾向があったのでそこには注意が必要でした。
同日にも「あと一文字分足りない」とディレクターから言われてしまいました。

しかしその言葉の前に
「お芝居は大変良いんですが」
と付いていました。
これは嬉しかった。
固まった芝居が解れ始めた事で良い方向に行ったようです。

とはいえ一文字分埋めなければいけません。
小さいアドリブや息遣いなどの変化を加えて合わせていきました。
なかなか大変でしたが手応えのある現場でした。

そしてもう一つ。
下半身の力みを少し取る事ができました。

自分は足元の不安定さが嫌で膝を伸ばしてガッチリ固めてしまう癖がありました。
緩めようと四苦八苦して少しずつマシになっていたのですがまだまだ力みが取れませんでした。

セッションで今まで教わっていた事の意味をもう一段階深く詳しく教わった事で、
自分の癖がより理解できたのかかなり柔らかく立つ事ができたのです。

そこから首や肩周りの力みもマシになりました。
が、どうも身体が不安定になる。
これが怖い。
別に声が出なくなるとかはありません。
ある意味、身体の自由度が増して良いのだと思うのですが
ガッチリ固めていないと自分が不安なのです。

しかしこの不安定さを自由度と考えて力まず演じていきました。
これは良かったのか???
早く配信を確認したい所です。

初ネット上のお仕事!これまでとは違った形式で戸惑いました

ネットでの初仕事が来ました‼︎

今までやってきた事務所からの仕事
それとは全く違うネットで個人で取っていく仕事です。

やろうとしたのはもう4ヶ月も前ですが、
今まで全く仕事を取る事ができませんでした。
結論から言うと自分の中にブレーキがあり真剣に取り組んでいなかった事、
ネットにある仕事の傾向に自分がどうアプローチすれば良いのかを全くわかっていなかった事が原因でした。

今までの仕事のラインで厳しい状況になり、
生き残ろるために新しいラインを開拓しようとネットでの活動を始めました。
4ヶ月間全く結果を出せなかった所で、
代表から厳しい言葉と重要なアドバイスを頂いて
ようやく仕事に繋がるラインがどこなのかが分かりました。
有難うございます。

そのアドバイスを元に方向を合わせサンプルを作り直しネットに上げ、
紹介して頂いた本を読みながら自分のダメなところを見直していると…

来ました‼︎
ネットでの初仕事‼︎

どうも入れ替えたサンプルを聴き、
そこから最初から上げていたセリフサンプルを聞いて気に入ってくれたようです。

嬉しかった。

ようやくネットで仕事を取る事ができて。
今までプロだと仕事をしていても、
いざ個人で動いたら全く仕事が取れず、
自分の腕では通用しないのか?
事務所の名前や人付き合いだけで仕事をしていたのか?
といろいろ考えてしまいました。

しかし事務所という足場に安心して緩んでしまっていたのは自分自身でした。
仕事が取れない原因は自分でしたが、
全く違う所が原因でした。

精神面の大切さも同時にわかりました。
この一本は本当に大きい一本でした。
自分を選んでくれたクライアントさんにも感謝です。

さて、
依頼のメールには
「このサンプルのこの部分を多用して下さい」
とありましたが、
自宅での録音なのでディレクターがついてアレコレ演出が入るわけではありません。

原稿と参考資料から自分で方向を決めなければいけませんでした。
最近、吹き替えの方で元の映像の枠に囚われて自由な発想ができなくなっていたのですが、
この仕事は枠がなさすぎる上に、
大変分かりやすく面白い原稿だったので
方向を理解した上で思いっきり自由にやれたと思います。

これはけっこう面白いものになったのでは?

経由するネット事務所に音源を出して反応を待ちました。
ネット事務所からは音源を受け取ったとメールがありました。
さてクライアントの反応は?

ネット事務所からギャラの請求方法の案内が来ました。

え?終わり?
クライアントOKは出たのか⁉︎

とりあえずギャラの手続きを済ませ二、三日待ちましてが何も連絡はありません。
終わった…のか???

後日、個人レッスンで代表に報告すると
「ネットの仕事はそれで終わりだよ。」
と教えて頂きました。
こ、これで終わりか…
とりあえず問題はなかったようでよかった、のかな???

ネットの仕事は今までやっていた仕事とは、
手順も流れもかなり違う所が多く戸惑いました。
しかし仕事は「声優」であり「芝居」です。
ここは変わりません。

この一本を足掛かりにどんどんやっていきたいと思います。

VPナレーションのお仕事!それぞれ求められるテンポ

本日は、朝から収録をして参りました。

リピート案件やご指名案件を頂き、有難いです。

まず、某電力会社の1万文字以上のeラーニングからの収録でしたが、

いつもよりとてもゆっくりなテンポを求められました。

APHで教えて頂いている句読点のポイントを使いながら間を取るようにしましたが、

ゆっくり聞こえるように話すのはとても難しかったです。

また、今取り組んでいる姿勢で足裏から力を持ってこようと意識しましたが、

まだまだ上半身に力が入るのがわかります。

そこで余計な力を入れないで◎◎の位置を決め直しながら、「楽」に話すことを心掛けました。

まだまだ自分の持つ響きを出しきれていませんが、響きを育てていける可能性・伸びしろを感じることができました。

次は、某企業の職場改善に関する動画ナレーション収録で、先ほどとは打って変わり、テンポは速めで要求されました。

先ほどの姿勢を意識しつつ、足裏から高音に持ってくる技術で、明るい響きで話すようにしました。

親しみやすい感じでとクライアントさんから要望もありましたので、所々、世話に落として話すようにもしました。

1本目の原稿では、ゆっくり・淡々と・一定速度だったのに対し、二本目は真逆のことを求められ、面白かったです。

どちらも自分の響きにこだわって、ボディボイスを使うことには変わりないので、しっかり稽古して参ります。

常に今の自分のベストを出し切り、都度、現場で自分のベスト更新していきたいと思います。

外画吹替のお仕事!ディレクションに応える技術

今日も外画です‼︎

今日は誇張した芝居を好まないディレクターSさんの現場です。

作品もドシリアスでずっと静かな緊張感の漂うストーリーでした。
自分はメインキャラと仕事場で話をする同僚の役です。

四人でガッツリ会話をするシーンでの自分の役、
この話数だけとは言えメインの一人でした。
これだけ会話で絡めるのはやはりとても楽しい‼︎

相変わらず少人数での収録ですが、
このシーンで会話する四人は揃っています。
久しぶりに同じ空間で相手と芝居をする感覚が味わえました。

ディレクターSさんからは
「ここはもう少し気楽な世間話に」
「ここは一瞬だけどもっとピリッとした緊張感を」
と詳細な注文が来ます。
それに応えながら喋り始めの音の高さやスピードなどを変えながら演じていきました。

自分は技術的にはまだまだ荒く感覚的ですが、
セッションで音、喋る時の口の使い方など技術の大切さを感じています。
今自分にできる事を全て使って丁寧に演じました。
とりあえず今日は手応えがありました。

自分はジュニアランクから一つ上のランクになりギャラが上がりました。
そのギャラの重みをもっと理解して厳しい状況を生き抜いていこうと思います。

外画吹替のお仕事!癖になってしまっていること

今日も外画です。

最近ちょくちょく読んでくれるディレクターKさんの現場です。

テストで厳しいダメ出しをもらいました。
「モブ(その他大勢のちょい役)芝居がクセになってるよ」

自分の心に突き刺さりました‼︎

いかん‼︎と切り替えて本番ではOKが出ました。
しかし今の自分の課題を明確に指摘されました。

自分はレギュラーとしてメインキャラを演じた事はあります。
しかしほとんどの場合、その話数に出てくるちょっとした役が多く、
いつも大きな役をもらえるほどではありません。

ここから主役がやりたい‼︎と悪戦苦闘していますが、
ちょっとした役で変に出しゃばる事はできません。
しっかりとそのシーンにあった芝居をやろうとしてきました。
そのその他大勢にハマるように演じるのがクセになってしまいそこに慣れてしまったのだと思います。

自分は今厳しい状況です。
そこから上に上がるにはこれから本当に自分の芝居を作っていかなければ、
業界で生き残る事ができない状況になっています。

ディレクターKさんは裏表なくストレートに物事を言ってくれる方です。
今回の自分にとって厳しい指摘はむしろチャンスだと考えて次回に活かしていこうと思います。

レギュラー企業VPナレーションのお仕事!過去の音声に技術で合わせること

本日は、レギュラーで務めさせて頂いている某企業の活動紹介ナレーションの収録でした。

私の大好きな某スタジオでの収録です。

現在、自分もスタジオをクリエイトしている最中なので、
マイクや机、電気、部屋の広さ、床、天井といったものが気になって仕方ありません(笑)

完全防音室ではないのに、音がきれいに録れることに興味深々です。

これからも、色々なスタジオに行って、見て研究したいと思います。

さて、今回も各地域活動を取り上げた素晴らしい映像にナレーションを入れていくのですが、導入部分や締めのナレーションは以前録音したものを使います。

そのため、以前の録音を聴いてその声のトーンに合わせてナレーションをしていきます・・・・が・・、

さすがに3年前の自分の声を聴くと、恥ずかしくてたまらなくなります・・。

また、過去の自分に合わせるのは、自分が成長していないみたいで悔しく思ったりしますが、

それでも求められてるものに応える必要があるので、余計なプライドは捨てて取り組んでいます。

やはり、過去の音声とつないだ時に、違和感がない方が重要なので、どれだけ前のものに寄せられるかが勝負です。

以前は、寄せるのも一苦労でしたが、今はAPHで沢山の技術を教わっているので、自分がどういう風にその声を出しているのかを理解し、技術でその声を出せるようになっています。

有難いです。

おかげさまで収録はほぼ1発OKでした。

長く作品に関わらせて頂けることに感謝をしながら、これからもっと技術を身につけていきたいと思います。

行政のアニメ動画のお仕事!

本日、某区役所で扱うアニメ動画の収録でした。

こちらはリピート案件でして、可愛らしいペンギンの役です。

収録自体はとてもスムーズで、

掛け合いのセリフもテスト本番でそのままOKになりました。

また、その場で別の役もできる?と聞かれ、

子供役3人分も併せて収録させて頂きました。

いつもは、堅めの企業ナレーション原稿が多いので、

久しぶりにこのようなアニメのお仕事を頂けて有難いです。

とても楽しい現場でした。

APHでの稽古でも、明るさという自分の武器を磨いております。

自分の中心を深く掘ることで、どんどん自分の面白さが出てきます。

余計なものを付け足すのではなく、

シンプルで無理のない自分でいられるように、今、◎◎を稽古しています。

私自身が楽しんで、面白がって、役を演じることで、

相手に熱が伝わることを現場でも学ばせて頂きました。

これからも、お芝居の中でもっと自分でいられるように、

面白がって研究しながら稽古していきたいと思います。

企業VPナレーションのお仕事!きれいなスタジオに気分が上がる

本日、外部スタジオにて
某大手企業のSDGSプロジェクトに関するナレーション収録でした。

こちらは30分程の商品説明案内動画で、
20ページ位の原稿を前日に頂きました。

一度目を通した感じだと、
有難いことに普段頂いている原稿に近い印象を受けたので、
いつも通り落ち着いてやろうと思いました。

朝の9時半にスタジオ入りしたのですが、
とてもきれいなスタジオで気分が上がりました。

今、私も自室にスタジオを作ろうと燃えている最中なので、
マイク、傾斜台、防音扉、壁の色・・あらゆるものに興味津々です(笑)

ディレクターと挨拶をした後、ブースに入り、テスト読みをしました。

「もう少し明るくても良いです!」とのことだったので、
響きを明るくして読み直したところOKを頂いたので、そのまま収録になりました。

原稿が届いたのが昨夜22時過ぎだったということもあり、
ディレクターが気を使ってくださったのか1ページごとに1回目テスト、
2回目本番という流れで収録となりました。

私もそれを上手く活用させて頂き、
1回目は動画の雰囲気やタイム感を確認しながら読むようにし、
2回目は集中・・といった感じで臨んだところ、
調子良く、テンポ良く、収録が進みました。

一度、収録した所をプレイバックするだけでも時間がかかってしまうので、
できるだけスムーズにやれたらいいなと思っていたので、
このやり方はとても有難かったです。

結果、「集中」を高めることによって、ビシッと1回で決めることができ、
ディレクターや制作の方に喜んでいただけました。

宅録で収録する際は、時間の制限を作らないとこだわり抜いて
いつまでも録り続けてしまうことが多々あったので、

今回改めて、APHでも学ばせて頂いている
「1回1回集中」することの重要さをこの現場で痛感しました。

また収録している際、とても気分が良かったのですが、
それはおかげさまで今APHで教わっている「大事な姿勢」「意識」があり、

それらを感じながら自分の軸をぶらさずに音にできたからだと思います。

さらにそれが相手に届いて、OKを頂いて、
スムーズに進む感覚がとても有難かったです。

また、スタジオ空間に対する意識が上がったことも良かったと思います。

この感じを大切に一つ一つ丁寧に仕事をしたいと思います。

外画吹替のお仕事!メイン以外の役も試しながら

今日も外画です。

単発かと思ってた作品でしたがまだ出番がありました。
有難い限りです。

メインキャラの兄で家族を心配して奔走する役者ですが、
今回はほぼ息づかいだけでメインはその他のキャラでした。

この作品は史実、それも比較的最近の事を扱っていて
相当深く調べて作品にしています。
そのため誇張した表現は芝居としてもストーリーとしても合いません。

現場での課題である姿勢とは別に、
自分の今後のために必要になる凝縮した芝居が求められました。
息づかいだけでも丁寧に原音を拾い、
大袈裟にならずその時の感情を乗せて表現するのに神経を使いました。

最近、姿勢を気にしているせいか
息を吸う時に前より深くしっかり吸えるようになった感じがします。
喋らなくてもできる表現はありました。

しかしこの現場のスタジオ
凄くカーペットが柔らかいのか、どうも立っていて不安定になります。
他のスタジオでは感じた事のない感覚で、
とても不安定な感じがします。

ぱっと見は別に毛が多いわけでも分厚そうにも見えないのですが、
何か違和感があり苦手です。
このスタジオで姿勢をやるのは色んな意味で良い稽古になりますね。
難しいんですが。

家では基本的に裸足にフローリングでやってますが、
スリッパを履いてこのスタジオ用の感覚も稽古しています。
まだしっくりこないのでどんな状態でも安定して立てる感覚を掴みたい所です。

さて今回のメインのその他のキャラですが、
劇中に出てくるTVにチラッと映るインストラクターですね。
作品の雰囲気とはちょっと外れた内容で、
いかにギリギリまで振り切れるかと準備して現場にのぞみました。

「あ、TVの音は原音使う事になりました。お疲れ様でした。」

こういう事もよくあります。
OKが出るラインを探りたかったのですが…
どこか別の現場で、今日使えなかった芝居は試したいと思います。

教育向け動画ナレーションのお仕事!語尾の意識

今回は小学校5年生向けの教科書補足ナレーションです。

現在、ほとんどの小学生にタブレットが支給されています。

文字だけの授業で補えない内容を、
動画を見ることでより理解を深めるという目的で、
QRコードから動画を開けるようになっているのです。

私が担当するのは「保健体育」です。

「体や心の変化」といった繊細な部分や
「手洗い、アルコール消毒」といった基礎的な部分を伝えていきます。

出版社であるクライアント様も立ち会い、
ディレクターの指示のもと5分弱の動画を30本以上収録していきました。

今、APHで磨いている「明るさ」をベースに、
自分の高音の部分でしゃべるように意識しました。

そこで気づいたのが自分の癖です。

「●●しましょう」の語尾が伸びてしまうのです。

ディレクターから「しょう」を短めにお願いしますと言われ、
いざ短くすると違和感を感じました。

ただ、チェックで聞き返すとそんなに気にならないので、
単純に私の意識の問題です。

本番中、この違和感はなかなか消えませんでした。

子供向けというところから、
温度を意識して語尾を伸ばすことが普通になってしまったのかなと思います。

これを代表に相談すると、
ある単語を代表が仰って下さり、すごくしっくりきました。

平たく言うと語尾のバリエーションの欠落ですが、
これをきちんと単語で理解することで、迷わなくなりました。

最近、ありがたいことに「教育」関係のナレーションが増えているので、
ここからさらに稽古して上へ上へ進んでいきたいと思います。