拠り所となるもの。再現ドラマのお仕事

地上波バラエティ番組の再現ドラマのお仕事に行ってきました。

実は今回は、全く初めてのTV局の制作に呼んで頂きました。
しかも、追撮(*)でした。

   *追撮…基本的には撮影は終わっているが、
       内容に一部変更などが生じたための撮り直しや追加の撮影

これまで何もご縁がなかったところから、
そのようなタイミングで呼んで頂けるのは本当に有難い事です。

前日に頂いた台本では、台詞や多少の状況の説明はあるものの、
その役がどんな人(年齢や、容姿や、性格や、仕事や、主人公との関係性や、
経済状態や・・・)なのか全く書かれておらず、唯一分かっているのは
主人公(ある女優さん)と交流があったという事だけ。
そこから私なりの想像と創造を膨らませ、準備していきました。

追撮なので、基本的には私周りの撮影でした。

ディレクターをはじめスタッフの皆さんとも「はじめまして」の状態でしたが、
求められていることをサッと汲み取り、
あとは、今自分が課題にしている●●に集中するのみ。
とてもスムーズにサクサクと撮り進め、
当初予定していなかった1シーンも追加で撮り、
それでも予定より1時間半ほど巻いて撮り終える事が出来ました。

事前情報が少なかった分、
現場に入ってから知ることもあり「え、そうなの!?」
なんてことも起こるのですが・・・
そんな時、多めに準備しているからこそ応用も利くのですよね。
そして、だからこそある種の自信を持って
自ら「こうしたらどうでしょう」と提案することも出来、
結果それが採用される場面も多々ありました。

また、●●を拠り所としてやっていると、ブレることがなく、
でもそこに固執するという事でもなく、
本当に楽に集中してそこに居ることが出来るのを感じました。

APHで学んでいる技術が現場で拠り所になるということを深く実感した現場でした。
次に繋いでいきたいと思います。