「役者の個性」というものを見せつけられた現場でした。
今日は外画長尺。
超くだらないコメディでした。
登場人物も胡散臭いヤツばかり。
向こうの国の役者も曲者ばかりでした。
そして吹き替え版。
主人公はノー天気でおバカな兄と
融通の利かない堅物、超真面目な弟。
それを吹き替える日本の声優も
曲者な台詞回しに胡散臭い高音、
かたや芝居も音もどストレート重低音と
ハッキリとした対比のあるキャストでした。
お互いが持ち味を出す事によって、
相手の特徴が際立つわかりやすい対比でした。
この二人、色が濃い。
喋った瞬間性格がわかる。
そういう意味ではどんな役にも合う人達ではありません。
しかし誰が見ても明確な得意分野があります。
これが自分にはない。
明確な、部分が。
自分にも得意分野はあるんです。
でも色が薄い。
そっちの方向に割と向いている、くらいでしょうか。
今、日曜セッションでは新たな色を作り出そうとやっています。
今までの色をさらに濃くするために、
全く違う新しい色を作りたい。
今回の対比になっている主人公兄弟のように。
自分の中で濃くハッキリとした色で対極にある
キャラクターを作りたいと感じた現場でした。
その人達と並んで芝居をする時、差を感じ悔しいと思いつつ
とても楽しかった。
あんな風に共演者を楽しませる事ができるようになりたい。
改めてセッションの大切さを感じました。