118章 2.役者のまなざし・その4

2‐役者のまなざし・その4

————————————————————–
専門的に人間観察をするとすごく面白いけれど、
それは逆に、普段自分の事しか考えていないという
痛い事実を暴露することにもなる・・・

「人間って、どこまで傲慢なのだろう」

つくづくそう思います。

だけど、そんな事実に落ち込んでいる暇はなく、
その傲慢さを認めつつも、立ち上がらないといけません。

「まず、人間を真っ直ぐに観てみる」

「人間には表面がある」

「人間には内面がある」

「人間には正義も悪も強さも弱さも表も裏も斜めもある」

・・・そんな事が解ってきたりします。

そんな人間をどんな「要素」で分けるかは、
あなたの感性次第です。

だけどね、 ここにも大きな盲点が潜んでいます。

それは、

「人は、自分の器以上には、その人を観察する事が出来ない」

この事実なのです。

つまり、自分より深く、自分より繊細で、
あるいはそれが心の闇であったとしても、

「自分より深い人の本当の心は解らないかも知れない」

この冷徹な事実に、役者は常に直面するのです。

だから!

役者は「謙虚」でなければ、
何も観えなくなってしまいます。

いつも人間の軸から目を離さず、
常に勉強し、
自分を磨いていく事が大切なのですね。

「人間へのまなざしを深めて行く求道者」

なんて言ったらカッコつけ過ぎですね。

————————————————————–
考えてる顔謙虚である事が大事・・・
常に自分を磨き、まなざしを深めたいですね!!