「プロになるまでの全て!」Yさん編07

 

 

 

 

そしてここから、さらに泥沼にはまって行くのです。

事務所をクビになった自分は、劇団の稽古とバイトしかやる事がありません。
しばらくは劇団で舞台に立ちましたがどうにも良くない。

劇団の座長が声優もやっていたため、
いわゆる声優事務所のように団員に仕事を斡旋しようと頑張っていました。
アテレコレッスンをやったり、
座長の伝手で小さなゲームの端役の声をやったり。
しかし当時の自分でもわかりましたが、

ダメなんです。

ここから発展する気がしない。

さらに目標を見失った事でモチベーションが下がり、
劇団のチケットノルマが苦しくなってきたのです。

小劇団は資金繰りが厳しい。

自分はもともと社交的ではない上に、
事務所をクビになり自信も失いました。
その状態で自分の舞台のチケットノルマを売り切る事は無理でした。

こんな自分の芝居を人に勧められなかった。

借金ができ、資金的にも精神的にも限界でした。

劇団を辞めました。

 

 

声優になるために上京してきたのにそれに関わる事を全て失いました。

ただ生活のためにバイトをするだけです。

ここからさらに自分は気力を失っていきました。
父親からの帰ってこいコールに耐えかね
事務所、劇団に続き家族からも離れようとしました。

しだいに父親からの電話を無視するようになりました。

ほんの一握りの、しかも自分の痛い所に触れない
この時の自分にとって「都合の良い人」とだけしか話さなくなりました。

負のスパイラルは止まりません。
自分はどんどん気力をなくし、バイトもサボり、
家賃や光熱費の支払いがとどこおるようになります。

一日中家で寝ていて食事もまともにとらず廃人のような状態でした。

クズです。

今は共に上を目指している、友人「S」
彼をたまに呼び出し愚痴をえんえんと聞かせ
挙句に飯をたかりました。

見事なクズです。

Sはよく自分を見捨てなかったな…
本当に良いヤツです!!︎

有難うS!!︎
今は頑張ってるよ!!︎

自分はどんどん身動きができなくなり腐っていきました。

しかし!!︎
自分は完全には死に絶えてはいなかったのです。

少しづつ

本当に少しづつ

立ち上がろうとし始めるのです。

周りの力を借りながら。

 

 

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