「プロになるまでの全て!」Yさん編21

 

 

 

 

代表からの教え、Dさんの手助け、
そして両親から養成所資金と周りの力を借りて
ようやくできたばかりの小さな事務所に入る事ができました。

できたばかりの事務所なので当然どこかの制作会社と
強いパイプがあるわけではありません。
自分だけでなく事務所ごと一からという状況でした。

どうやら小さなゲームのオーディションは来ていたようです。
どうやら、というのはそのオーディションには自分は参加できなかったからです。

面接の際、Dさんの強力な後押しで事務所に入る事はできましたが、
どうもB社長には自分の芝居はいまいち良く思われていないようでした。

事務所内のレッスンにお金を払って毎週通うだけの状態です。
このままでは養成所と何も変わりません。

ここでも養成所の時頂いた、代表のアドバイス通り
そのレッスンの講師に「自分は使える」としっかりアピールする事から始めました。

幸い講師は入所に力を貸してくれたDさんです。
ここでもAPHで教わった事を全て注ぎ込んでいきました。

その間、自分より10才以上下の子達が
「オーディションがあった」
「モブキャラの仕事もらった」
と話しているのを横で聞いていました。
悔しかった。

しかし30才で新人扱いの自分と20才の新人ならオーディションは
若い方に行かせるのも当然と言えば当然です。

 

 

自分はとにかく講師のDさんからB社長に自分の良い評価を伝えてもらい
「アイツを使った方が良い」
と思わせる必要がありました。

毎週思いつく限りできる事をレッスンでやり
ちょっとした受けを取るためにモノマネもやりました。
養成所の時のようにDさんからの評価は上々です。
しかし結果には繋がらない日々が続きました。

その間にも他の若い子達はオーディションに行っているようでした。
「自分だったらそのオーディションに通ってみせるのに」
オーディションの内容も知らないのにそんな事ばかりいつも思っていました。

だいたい社長は基本的にレッスンを見には来ない。
Dさんへのアピール以外方法はなかったのです。

結果が出ない間折れずに頑張れたのは、講師のDさんから
「Bにはちゃんとお前が良いった言ってるんだけどなぁ。
アイツ俺の意見聞かないんだよ。ごめんな」
という評価があったからでした。
講師という立場のDさんからのこの言葉はとても励みになりました。
本当に有難うございます。

そしてもう一つ、代表からずっと
「世間は良い物をけっして放ってはおけない」
という言葉を言われていた事が大きかった。

若い子がオーディションに通らなかったり良い評価が出ない事が続けば
必ず講師の評価が高い自分にチャンスが回ってくると思えたのです。

約半年後、
ようやく自分もオーディションに参加する事ができました。
事務所で使うレッスン場でサンプルを録音しました。
そこには事務所の先輩になるSさんがいました。

Sさんはもともと自分が所属試験に落ちた事務所にいて、
そこが分裂した時B社長と一緒に移籍して来た方でした。

そのサンプル収録でSさんを見た時に
「この人は凄いな」
と感じました。

 

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