105章 1-おやじなら若者達に「人生は短い!」と叫べ!

1-おやじなら若者達に「人生は短い!」と叫べ!

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演技の世界でも演劇の世界でも言える事は、
面白い作品の背景には常に、
「終わりが明確に示されている」
という特徴を含んでいるという事実なんです。

究極的な物言いをすれば、
「死を忘れる為に文化がある」
とも言えるのかも知れませんね。

しかし、昨今の記号化してしまった物語には、
どうもこの
「文化的背景の欠落が著しくなってしまった感」
が否めないのですね。

人は普通、たった100年程度で死にます。

これから後100年程経てば、私を含め、このお話しを聞いてくれている
みなさんの誰一人として、生きている者はいないのです。

だから、記号化してしまった役者達、物語達に、
おっさんは力の限り叫びます!

それがあなたの演技を根底から覆すと信じて叫びます!

普通の人は24歳になったらゾッとするぞ!

だけどその頃は、本当は、まだ何も観えてないぞ!

30歳過ぎたら、時間はベラボーに速くなるぞ!

40歳超えたら50歳までの体感スピードは

20代の2.46倍と科学的にも証明されている!

その時に殆どの人は人生に焦りまくってるぞ!

だけど、どうしょうもなくてあきらめているんだぞ!

そしてまともな50代の人で死を考えない人はいない!

だけど、容赦なく人生の加速度はさらにアップするのだそうだ!

つまり若い時間なんて、本当に一瞬の刹那。

あっ!と思ったら、すぐにおやじだ!

だからこそ、おやじは叫ぶ!

お前ら適当で小利口なバカやってんじゃねえ。
役者になるなんて大それた事言うのなら、
もっと大バカになんなはれ!

なんて、なんて、大声で叫ぶ。

誰が1人でも刹那に気がつけばいいと思って。

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時間が経つのは早い!
後になって後悔しないように・・・(`・v・´)!!