124章 4.役者が恐れないといけない状況

4-役者が恐れないといけない状況

————————————————————–
役者を目指す人たちにとって
もっとも恐れないといけない事は

「普通」

であることです。

この普通という意味は、

「最大公約数的」

という意味でもあります。

もちろん特別に演じられる「普通」は別ですよ。

あれは、とびっきり普通ではないのです。

良い台本には、
人間の情動の本質が含まれています。

だから、

「本来、誰にでも演じられるもの」

なのです。

だから、よく養成所で見受けられる風景ですが、

「セリフ憶えて、段取りで動いて・・・」

これを繰り返しても、演技にはならないという事です。

それはまだ「演技夜明け前」なのです。

「そこから滲む物、はみ出すもの、その何か」

それが、魅力的であるかどうかが基本なのです。
————————————————————–
滲む物、はみ出すもの・・・
魅力的な演技を目指しましょう!!