外画吹替のお仕事!ディレクターによって違うこと

今日も外画です。

最近やっている「舞台芝居としてエッジをつける」を
今回もやってきました。

もっと普段喋ってるようにやって
とかなり厳しくダメ出しをされました。

今日のディレクターさんはもともと大袈裟にしたり、
吹き替え元より大きな芝居を好まない人でした。
たぶんいろいろ言われるだろうなとは思っていました。
しかし

「そういう吹き替えの中にしかいないような
芝居は撲滅しないとダメだ」

とまで言われるとは思いませんでした。

本役では映像より少し大きく芝居をつけてみました。
やはりそれを指摘されたしたがすぐに抑えめにしてOKが出ました。

問題はガヤの部分です。
街の住人の会話で思いっきり大きくやってみた所、
どうも逆鱗に触れたようです。

そんな喋り方の人はいない、普段通り喋ってと言われた後、
そんな芝居をなくしていかないと吹き替えに未来はないと、
5分くらい興奮してダメ出しされました。。

その後、やっていた事を全てやめて普通に喋った所
「それで良いんだよ」
とOKが出ました。

確かに自分の作り方もクオリティが高いとは言えなかったのですが、
まさかここまで言われるとは予想外でした。

しかし以前は「もうちょっと押さえて」「もうちょっと大きく」と、
「もうちょっと」しか言われなかったのが
完全にNGが出るくらい大きくエッジをつける事が
できたのは良かったと思います。

「なんとなく」「これくらい」というあやふやな基準ではなく、
「ここまで」というハッキリとした
線引きができたのはとても大きかったと思います。

自分はこうしたい、こうだ、これが良いと思う
というハッキリした形を提示する事を
現場で見てきた先輩方はやっていたように思います。
以前、飲み会で
「今のうちに自分の立ち位置を作っておけ」
と言ってくれた先輩がいました。

その方も現場で自分を明確に提示して
そこから立ち位置を作ってきたのではないかと思います。

だいぶ遅くなりましたが、
自分も自分の立ち位置を作れるように
現場で挑戦していきたいと思います。