某事業者団体のインナーVPのお仕事!

本日は某事業者団体のインナーVPのお仕事
に行ってきました!

今回は主に新人研修で使うインナーVPなので一般には流れません。

しかし、DVDとして5000社近くの会社に配布されるという事、
出演者が従業員役の自分とナビゲーター役の女性の二名だけしかいないという事で
「責任重大だな。恥ずかしくない芝居をしないと!」と思い、
気合いを入れて現場に向かいました!

神奈川県のある駅に到着すると、
オーディションでお会いした助監督さんとADさんが車で迎えに来てくれました。
 
自己紹介を済まして早々に
「●●さ~ん、オーディションではセリフも演技もダントツでしたよ~!」
と、助監督さんが笑顔で褒めて下さり
「セリフ・演技 ダントツ!」と、
オーディション当日に書き込んだであろう資料のメモ書きまで、
ご丁寧に見せてくれました(笑)

ヨイショかもしれませんが、
関係者の方から自分の演技を評価して頂けるのは
「自分はギャラを貰って芝居をしてもいい『プロ』という存在」
と認められたようで、とても嬉しかったです!!

今回は「事故を起こしてしまう従業員役」なのですが、
当日の撮影スケジュールは、
事故を起こすパターンを自分が先に撮影して、
その後、ナビゲーターの女性が実際の事例を交えつつ、
そのシーンや資料を説明していく、という流れでした。

場所はある会社の訓練棟の一角で、
撮影スタッフはキャストを含め10名程と、
こじんまりとした感じで行われました。
 

今回の現場で学んだことは
「APHで学んだ技術を適用すると、
現場のスタッフさん達は凄く喜んでくれる!」
という事でした!
 

カメラのアングルチェックの際、カメラマンが動いて欲しい角度を察知し、
そこにスーッと入る「しっかり観察して先に先に動く」
という事をさりげなく3回程やった時、
カメラマンが「おぉそこそこ。いいねぇ。」と一言褒めて下さりました。

それから明らかに気合を入れて撮影してくれて、
帰り際には「良かったよ!これからも頑張ってね!!」
とわざわざ声をかけて下さり、満面の笑みで握手をしてくれました!

また、今稽古している「●●●」をセリフで使ってみたところ、
音声さんの顔が急に明るくなって
「いやぁ凄くクリーンで、爽やかな声だね!」
と褒めてくれ、その後の撮影中も笑顔で声をかけてくれるようになったり、

野外のカットを撮り始めたところで急に土砂降りの雨が降り出し、
いつ撮影中止になってもおかしくない、失敗できないプレッシャーの中で、
従業員の方に1、2分程度使い方をレクチャーされただけで
初めて触るショベルカーを操作する芝居でも、
代表のある現場の話の事をとっさに思い出してなんとか切り抜けたり(笑)、

カチンコがなる前にとっさに芝居のイメージがパパパッと出たので、
その感覚に乗ってバババッと芝居をしたところ(笑)
見事に決まったようで一発OKがでて、カットがかかると
「おぉ~!!」とスタッフさん達から小さな歓声が沸き、
監督も満足そうな笑みで、カメラマンも「今の良かった!バッチリ撮ったよ!!」
と言ってくれ、ADさんとかも「凄くシャープな芝居でしたね!!」と褒めてくれたり…。

勿論やってる時は必死でしたが、
意図した事がことごとく上手くいき、それらのリアクションを頂けた時、
一番ビックリしたのは自分でした!(笑)

APHで学んだ事はこんなにも現場で通用するんだと…!!!

そして、自分がクリエイトしたものが現場の方達に伝わり、
それが受け入れられた瞬間。

全員が「おぉ~!」となったあの一体感には、
言葉にできない充実感がありました!

ゲリラ豪雨という思わぬハプニングが起きたり、
触ったこともない機械をいつも扱っているように演じる
という事を短時間で求められたりと、
心がブレそうになってヒヤリとした瞬間もありました。

でも、それを乗り越えてスタッフさん達の信頼を勝ち取り、
良い撮影ができた事は、役者としても大きな自信になりました!

いつだってピンチはチャンスなのです!!

「APHは現場主義であり、
APHの本当の必要性が理解できるのは仕事をし始めてから」

と代表は常々仰られているのですが、
その意味が少しだけ理解できたような気がします…。

今回、APHで学んできた事がことごとく好結果をもたらす中で
「これまでの下積みは無駄ではなかった…!」という深い喜びと
「更に稽古を深めて、もっともっと上の現場に出れるようになるぞ!!」
という熱い気持ちを感じる事ができました!!

レベル5(*)への道はまだまだず~っと先ですが、
今いる場所から一歩ずつ、前へと進んでいきたいと思います!!

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(*)「APHステップ5段階レベル表」には、レベル1~5までの段階があり、
レベル5の定義は以下の通りとなっています。

レベル5:プロとしての個性の確立とレベルアップ