ついに!!!!
TVCMのナレーションが決まりました。
某化粧品のナレーションです。
六本木にある某スタジオで録音します。
とても綺麗で広くて良いスタジオです。
マネージャーと朝10時にスタジオに入りました。
スタジオに入った瞬間、「うぉ~~~!」心が躍ります。
すみません・・・素人みたいで・・・(笑)
ウキウキしました。と同時に、緊張しました。
クライアントの方達が遅れるとのことなので、
「先にやっちゃいましょうか?仮で!」
と指示を頂き、ブースに入ります。
仮と聞き、とてもリラックスしてブースに入りました。
私は女性が話す一言台詞と最後の宣伝ナレーションと
合計二つ任されていて、事前に原稿も頂いていました。
初めは女性が話す一言台詞の録音です。
これは、3回くらいやって、OKをもらいました。
そのすぐ後に、
「同じセリフを敬語でやってもらえないか?」
と指示を頂いたので、やってみると
そっちの方がしっくりきたようで、一発OKで
「あっこれ頂きます!!」
と明らかに喜んでいるのがわかりました。
次は、最後の宣伝ナレーション部分の録音です。
これは、最初の女性の台詞とは別物にしたいと指示が有り、
音を変化させて取り組みました。
最初、自分の低いところを使って、カッコよく決めたところ、
「なんか暗くなっちゃいましたね・・もっと明るく」と言われました。
今考えれば、APHでやっている○に当てるという面白い稽古をしているので、
そこで楽しみながら変化させていけたな~と思うのですが、
さっきの女性の台詞とは違う音域ってどこだろ??と探ってしまったし、
そもそも音で変えなくてもいいのに、自分が迷い始めているのがわかりました。
何回か繰り返し録音を進めていき、途中、あっこれです!!
というのが録れたのに私がトチッてしまい、それは使えないというものも。
本当に恥ずかしいのですが、10テイク位やってしまいました。
最後は、納得していただけるものを出せたので、結果オーライではありますが、
くやしいです。
いや~~本当にくやしいです。
もっと自分の音を研究していきたいと思いました。
その後、クライアントの方達が現場に入り、
その整音して出来上がった仮のCM画面を見て頂きました。
最初、ナレーションの事には触れられず、雑談が始まり、
心の中でヒヤヒヤしていたのですが、
それを察したディレクターの○さんが、「ナレーションどうですか?」
とクライアントの方達に聞き、
「あっとても良いですよ」とコメントを頂き、安心しました。
そこで、録り直しをする事なく、「仮」と進めていった録音がそのまま使われたのです。
感謝です。
この録音は2ヵ月くらい前です。
今はAPHで学ぶ技術も進み、何をしたらいいのかはわかっています。
だからこそ、くやしい!!
自分の一音を見つけたい・・・そんな風に今は思います。
そして、今クライアントさんから、決まって求められる自分の音があるのですが、
それを自分がどうやって身体や口中を使って出しているのか、
稽古を進める中で、分解して理解していきたいと思っています。