今日の海外ドラマの収録では他の現場とかぶったため、
珍しく自分が抜き録りになっていました。
そのため相手役という要素が一つなくなり、
いつもより冷静になっていました。
収録をしていてハッとしました。
顎がマイク・映像によっている。
声優という仕事上、マイクに向かって声を出します。
舞台のように実際の動きはありませんが、
マイクを外れない範囲で動きます。
この時、
声を当てる映像・マイク・相手役
の三つの要素があるのですが、
映像の内容にあった距離感・喋り方をするために
映像に強く意識が行きます。
そしてだいたいマイクは映像の直線上にあり、
声を入れるためそのマイクを意識します。
この時、自分はマイクと映像に向かって身体が傾き
顎が出ていくのです。
自分の意識が向いている方向に向かって顎が出ていることに
気付きました。
そうなる事は今までも理解しているつもりでした。
しかし三つの要素がありテンションが上がっている状態では、
なかなかそれを直すことができません。
抜き録りで相手役がいない事で、
姿勢の傾きを普段より実感する事が出来ました。
一つ一つのセリフを喋りながら姿勢を直すと…
音が安定して前にしっかり出る!!
●●●がいつもより安定する!!
普段の収録では冷静にそこにいるつもりでしたが、
かなりヒートアップしていたようです。
姿勢が安定すると芝居の表現のコントロールできる範囲も
広がるように思います。
アクセルとブレーキがどちらもよく効くという感じです。
うーん…まだまだできない事だらけです。