本日は、地上波の番組の再現ドラマで、
有名芸能人Nさんの「ボディダブル」としてお仕事に行ってきました!
ボディダブルとは
「出演者の替え玉となって、あたかもその出演者が演じているかのように
演技をする俳優のこと」で、
今回の撮影では、顏バレのシーンとその前のいくつかのシーンをNさんが演じ、
その他のシーンや隙間で必要なカットを自分が埋める、という形で撮影が行われました。
今回はショッピングモールに潜入する泥棒役なので、深くフードを被って顔は隠していますが、
Nさんの替え玉として手元や後ろ姿、動きなどは実際に映るので、
Nさんに迷惑をかけないようにと、心して撮影に臨みました。
閉店後のショッピングモールに機材を組み、
自分が動いてカメラテストをしながら撮影の準備をしていると、
5~6人のマネージャーと付き人を引き連れたNさんが入ってきました。
マネージャー達はNさんの言った事に対し積極的に笑ったりして、
彼が気持ちよく仕事ができるよう空気を創っており、
その中でもトップらしき人?が台本にない事を次々とNさんにディレクションして、
彼らはやりたい放題やって現場を去っていきました(笑)
Nさん達が帰った後、現場は騒然とし、
何も言えなかった監督は疲れ切った表情で
「鶏ガラ鍋が、チゲ鍋位に変わっちゃったよ・・・。」
と冗談みたいに言って誤魔化していましたが、正直かなり困惑していました。
自分も観てて色々と思う事はありましたが、何も発言できる立場ではないので、
黙って自分の仕事に徹しようと思いました。
現場では色々なハプニングはつきものなので、
それを柔軟に乗り越える事も勉強の一つです。
Nさんが帰った直後はどうなる事かと思いましたが、
気を取り直して始めた撮影は、その後順調に進んでいきました!
今回の監督やカメラマン、スタッフも良い人たちでしたし、
夜のショッピングモールを貸し切り、大きなカメラの前で芝居をし、
みんなで作品を創り上げていく空間と時間は特別に楽しく
『やはり自分は「役者」であり、
ココ(現場)にいる事が自分にとって本当の日常なんだなぁ。』
と強く感じました。
因みに、今回初挑戦である「ボディダブル」では、
通常の役に加えて「Nさんならどう動くのか?」を想像して動く事、
ダンスもできるNさんのシャープで細かい動きに寄せて演じるところが大変でした。
「人によって、同じシーンを演じていても全く違う動きになる」という事と
「他人の動きの細部まで寄せる為には、高い集中力と、鋭い観察が必要」という、
言葉にすると至極当然の事を細胞で感じることができ、貴重な経験になりました。
また、自分の芝居はまだまだ荒削りである事にも痛感し、
沢山の課題も見つかりましたので、これをAPHの板の上に持ち帰って練り上げ、
更にレベルアップして、次の仕事に繋げたいと思います!!