予想外?企業スチールのお仕事

仕事帰りにメールをチェックすると、
「スチールのお仕事決まりました!」
というメールが届いており、中を確認するとビックリ!!

今回はなんと「ハンドモデル」のお仕事でした!!

メールを見た僕は思わず「えぇ!?」と驚きの声を漏らしてしまいました。

自分の手はお世辞にも綺麗とは言えませんので「まさか受かるとは…!」
と不思議な気持ちでした。

しかし思い返してみると「手のアップが欲しい」と事務所から言われ、
撮影して書類を出す時に、ふと
『今ボディボイスで学んでいる「●からの腕の繋ぎ」と「■」を使ってみよう!』
と意識して写真を撮ったのでした。

ボディボイスという「明確な技術」を、地道に練り上げて作ってきた
「■の入った手」がこんな形で仕事に繋がり、とても驚きましたが、
やって来たことが少し認められた感じがして嬉しかったです!

ボディボイスってホントに凄い!!!

頂いた高級ハンドクリームで徹底してお肌のケアをし、前日も睡眠をたっぷり取り(笑)
コンディションばっちりで門前仲町のスタジオへと向かいました!

中に入ると、壁一面真っ白な空間に、レフ版と椅子と今回使う小道具が置かれていました。

今回は、ある物を掴んだ手の写真なのですが、数枚撮っては、指をどの角度にするか、
どの位置で物を持つか、どこまでカメラに甲を向けるか等、
カメラマンと制作の人と話し合いながら撮影を重ねていきました。

僕は楽にそこにいながらも全神経を使って、カメラマンと制作の人と呼吸を合わせることで
「相手が何を意図しているか?」
を読み取ることにひたすら集中しました。

カメラマンと返しをみている時、手の向きや、指の位置、ライトの位置が少し変わるだけで、
こんなにも手の表情が豊かに変わる事に驚くと同時に
「自分が普段演じている時、指先まで自分のクリエイトが宿っているか?」
という鋭い刃が自分に向けられているような気がしました・・・。

楽しくありつつも
「もっともっと自分の表現の質をあげていかねば!」
と深く思いながら撮影をしていきました。

1時間程であっという間に撮影は終わりましたが、
役者として、とても勉強になった撮影でした!!!

スタッフ全員に挨拶をしてスタジオを出ると、外は春の予感を感じる暖かさ。

独特の現場の緊張をほぐす為、
青空を仰ぎ見ながら道を歩いていると、小さな神社が見えてきました。

それを見た時
「この土地の神様に、良い仕事ができた事と、ここに来たご縁に感謝を込めてご挨拶をしよう」
と思いました。
暖かな日差しを背に浴びながら、両手を合わせて拝むと、穏やかな心持ちになり、
なんだか魂が洗われた気がしました・・・。

帰りの電車の中、心地よい充実感に包まれながら
「こんな豊かな毎日になるよう、もっともっと精進し、また仕事しよう・・・。」
そう、しみじみと想うのでした。