飲料CMのお仕事、立ち位置が変わると責任が変わる!

今回は某飲料のCMのお仕事でした。

通常、CMのオーディションでは画コンテがあることが多いのですが
コンテが無く設定のみを与えられて自由演技となると、
ともすると「素」のアドリブのような状態になってしまい、
芝居の熱になりきれない、ということがこれまでの反省でありました。

今回、オーディション会場でコンテが無いとわかった瞬間、
「まずい!これではいつものアドリブパターンになってしまう!!」と思いましたが、
APHで学んだある二つのポイントをやると決めて
オーディションに臨みました。

つまり、「その空間にどういるか」ということなのですが、・・・
その内容は秘密です(笑)。

そして、色々なことがピタっと行き、有難くお仕事を頂くことができました。
明確な戦略で臨んで答えを出すことができると、次に繋がりますよね!

撮影前日のリハーサル時のこと、
背後から「お久しぶりです!覚えていますか?」と声をかけられました。
振り返ると、そこにいらしたのは3年前のCMの現場でお世話になったE監督。

そうなんです!今回の現場でもそのE監督だったのです!
オーディションには監督はいらっしゃっていなかったので
この瞬間までそうだとは知りませんでした。

以前の現場で監督に覚えて頂いていたこと、
そして再び現場に呼んで頂けたことは
役者として大変ありがたいことです!

しかしながら、
撮影本番では、監督の意図を掴みきれずなかなか波長が合わなかったり
画角の中での自分の居方がなかなか掴めないという苦労がありました。
そして、何とかしようとすればするほど固くなってしまったり・・・
と、反省点が沢山。

そして、何故今回こうなってしまったんだろう・・・と考えた時
「自分の立ち位置が変わってきている」ことに気づきました。

これまで作品の雰囲気を創るための空間的な役回りや
ポイントではあるけれど全体から見るとほんの一部分といった役回りだったところから、
今回、作品の中心に寄ってきていたのです。

15秒、30秒というCM作品の中で、最初から最後まで画の中に居っぱなしで、
商品に触ったり、食したり、商品を持っている寄りのカットがあったり・・・

つまり「責任」の大きさが変わってきているのだと気付きました。

自分のやるべきこと、求められていることが明確になり
とても学ぶことの多い現場でした。

現場に呼んで頂いている以上、求められる以上のものを残したい!

いつでもそれが出来る役者でいられるように、
もっともっと実力をつけていきたいと思います。