外画のお仕事、あるシーンでのセリフへのこだわり

このセリフはどういう感情なんだろう?

今回はたまに出番のある外画です。
舞台は第二次大戦中のイギリス。
自分の役はメインキャラの同僚のイギリス軍人。

そこであるアメリカ人ジャーナリストが、イギリスの実情をアメリカ側に報道するという。
そこで自分が
「報道するのか?」
と問いかけるシーンでした。

今までなら普通にただ聞いていました。
しかし最近いろいろ考えるせいか、
批判的なのか肯定的なのか?
とても迷いました。

表情はあまり変わらない、声色も。
しかし前回出た時は、そのアメリカ人ジャーナリストは周りから快く思われていないという描写があった。
ジャーナリストに不信感を持っているのか?

正直、自分の役は全く本編とは関わらないので軽く流せば良かったのかもしれません。
でもそこに何かはっきりとしたニュアンスを乗せたいと強く思いました。

結局、出演回数が少ないため情報が少なく自分だけではわかりませんでした。
ディレクターに相談した所、確かに快く思われていなかったが最近見直されている、
だから割と肯定的、という事になりました。

現場でたまに、セリフの解釈に凄くこだわる人がいます。
場合によってはめんどくさい人になりかねない時もありました。

そうはなりたくない、しかしはっきりしないままやりたくなかった。
当たり前なんですが今まで結構なんとなくでやってました。
現場にもたくさんいます。

今回は、やった結果
「やりすぎ」
と言われたのでほんのりニュアンス乗せただけになりましたが。

めんどくさくない範囲でディレクターと良い話し合いがしたいと思います。