教育系キャラクターナレーションのお仕事!直取引での対応

おかげさまで、「個人」でご依頼頂くお仕事が増えております。

私の場合、きっかけは「天井を整えたこと」でした。

自分のスタジオを100万円以上の費用をかけて、
オープンさせて頂いたのですが、
どうしても天井が決まらず、音への不安が少し残っていて、
何となくストップを入れておりました。

そして今回、改めて防音室の天井の工事をお願いし、
ビシッと決めて頂いた途端、お仕事が雪崩のごとく舞い込んで参りました。

それがとてもあからさまで、代表と一緒に笑ってしまいました。

今回ご依頼頂いた案件の一つが「教育ナレーション」。

具体的には、小学6年生「理科」の問題集の中で出てくる
キャラクターナレーションです。

この分野は私がとてもやりたいと思っていたジャンルなので、
素直に嬉しかったです。

ただご依頼内容として、
「今回は1本だけですが、秋には20本お願いしたい」とのことで、
提示された金額が私が設定している金額よりもとても安価でした。

自分がやりたいと思う分野ですし、伸ばしたい分野ではありますが、
自分の価値を落としてまで引き受けるべきなのかとても悩みました。

代表にも相談させていただき、大事なお言葉を教えて頂きました。

その上で、吟味させていただき、結局、
【1回目は「お試し価格」で提示された金額で引き受けます。
ただし秋以降に関しては、この金額ではお受けできません。】と
お伝えし、自分の正規の金額を提示して返信を待つことにしました。

これで断られたら、ご縁が無かった、それだけのこと。次行ってみよう!
の精神で、他の頂いているお仕事に集中しました。

数日後、担当の方から返信を頂きました。

お試し価格の設定をありがとうございます。

秋以降の大量案件に関してはご提示いただいた金額で問題ないです。
とのことでした。

正直に対応させていただいた結果だと思いましたし、
これは本当に代表のおかげさまです。

本当にありがとうございます。

というわけで、1本目、楽しく収録させていただきました。

酸素・二酸化炭素・体積という言葉が出てきて
実験結果の内容を解説するようなキャラナレでしたが、
相手は小学6年生なので、
ほぼ大人を相手にしているという意識で、臨みました。

こういった教材に携わることができて有難いです。

おかげさまで、特に「修正」もなく
一発OKでクライアント様にも喜んでいただけたようです。

今回、お試し価格で引き受けましたが、
「あ、この人はお金を出す価値のある人なんだな」
と思っていただけたなら、次につながると思います。

個人でやらせて頂いているからこそ、実力勝負の世界。

自分の価値を落とさずに正規料金で設定するのであれば、
高品質なものをお届けする責任が伴う。

とても当たり前なことではありますが、相手とウィンウィンで繋がり、
さらに相手にはそれ以上の価値をお届けするという意識を持ち、
楽しみながら責任を果たしていきたいと思います!

外画吹替レギュラーのお仕事!元の映像の芝居から超えるポイントを作りたい

今日も外画レギュラーです。

先週、移籍してきたばかりのKさんと共演してテンションが上がっていたのですが
Kさんの役が事件の被害者になって退場しました…

大変残念です。

最近の作品はテンポが早く人の入れ替わりも激しいですね。
また是非共演したいです。

Kさんのように強烈な熱を相手に伝えるセリフを言いたい。
仕事に慣れてきてしまっているとセッションで代表に指摘されました。

以前、現場であった先輩は元の映像を超えるような芝居をどこかに入れると言っていました。
自分もどこか一ヶ所
元の芝居を踏まえた上で超える、挑戦するポイントを作ろうと思っています。

ストーリー上、今回は激しいセリフもなく
日常的な会話や事件の経緯を整理していくセリフでした。
大きな感情の揺らぎもなく事務的な所が多い回でした。

このセリフを
役として事件をどう感じているのか、
感情を強く乗せて喋る所を作っていきました。
相手のセリフと上手く噛み合って熱が上がったように感じました。

もう一ヶ所やってみました。
「そこはちょっとやり過ぎじゃないかな」
ディレクターから修正が入りました。
ここは匙加減を間違えたようです。

何か別の方向で挑戦できれば良かったのですが、
思いつきませんでした。
合わせた芝居をしてOKをもらいました。

自分が憧れた先輩方は、
自分から見たらどのセリフも挑戦的に聞こえました。

一つずつ挑戦できるポイントを増やしていきたいと思います。

CMナレーションのお仕事!自分の声と合うこと

またネットでの仕事が取れました!!

ネットでの活動は大変苦戦しています。
その中で取れた一本なので嬉しい。

建設会社のCMなのですが、
オーディション用のサンプルを録音しているときに、
自分のナレーションと原稿の雰囲気が合っていると感じていました。

自分の声はもとは軽く細く低音が出せませんでした。
どっしりした低音に憧れてAPHでボイスの稽古をして、
自分なりに音の幅が広がり低音が出せるようになりました。

このAPHで教わったポジションから出す低音が、
今回のCMの雰囲気にとても合っていると感じたのです。

代表に教わりながら自分の自宅に作ったスタジオは、
基本的に立って収録するようになっています。
初めは座って録音するように作っていたのですが、
自分はどうしても立って喋りたくて代表にお願いしていろいろ教えて頂いて作りました。

今回のCMは座っていては上手くできなかったと思います。
立った状態で全身の動きでつくるリズムとポジションでノッて収録する事ができました。

事務所の仕事ではCM・ナレーションは全て座ってやるので、
自分の自宅スタジオは特殊な作りです。

しかしこれは自分には合っているように思います。
これを活かしてまた次の仕事を取っていきたいと思います。

外画吹替レギュラーのお仕事!芝居の中のエネルギーと熱交換

今日も外画レギュラーです。

新シーズンでストーリーが大きく変わり、
とても新鮮な気持ちで収録に臨んでいます。

今日は別の現場でよく一緒になっていたKさんが、
なんと同じ事務所に移籍してきてこの作品に出る事になりました‼︎

とても驚きました。

Kさんは以前一緒にやっている時、
とても強く影響された人の一人です。

とにかくエネルギーが強い。

物腰はとても柔らかく穏やかなのですが、
芝居が始まると一言一言に強くエネルギーを込めてくるのです。
セリフ自体は特に叫んだり怒ったりするものでなくても、
感情が濃厚に乗っていてそのエネルギーが伝わってくるのが実感できます。

これは凄い、と思っていました。

お会いするのは久しぶりでしたが、
全く変わっていないどころかまたエネルギーが強くなった気さえしました。

しばらくフリーで、移籍してきたばかりで、
気合いが入っていたのもあると思いますが
この強力なエネルギーはKさんの仕事・芝居に対する想いが乗っているように感じました。

今厳しい状況にある自分も、
Kさんと同じかもっと強いエネルギーを込めてセリフを喋っていきたいと思わされました。

ストーリー上、Kさんとは自分の上司としてずっと会話していたのですが
Kさんのセリフを聞いていると全身の細胞が活性化して熱を発するように感じました。

この熱に自分の熱を加えてKさんに返そうと必死でした。

これを常に現場でできるように稽古していこうと思います。

CMナレーションのお仕事!ZOOMで制作会社様立ち合い

宅録案件で某CMナレーションのご指名をいただきました。
今回はクライアント様、制作会社様がズームで立ち会います。
そのため、スタジオを新しくしたこともあり、前日に沢山シュミレーションを行いました。
音の響きや姿勢、角度、距離などをあらゆる指示に対応できるように試します。
スタジオの天井を見直したことで、元気に勢いよく話しても反響音も抑えられ、しかも以前よりも倍音の響きを拾ってくれる環境になり、稽古しながらとても感動しました。
そして今は特に姿勢やポジションのことをAPHで学んでいるので少しでも中心から話せるように稽古を進めました。
おかげさまで、本番は自由な感覚で伸び伸びと収録することができました。

この宅録案件でズーム立ち会いというのは何回か経験しているのですが、とても不思議な気持ちになります。
自分の家にいるのに、「見られてる」。
それが良い緊張感になります。
ある意味、宅録は何度でもやり直せます。
だから納得いくまで、収録できるんですよね。でもそれって、キリが有りません。
1回にどれだけ込められるかがいつも勝負です。
なので、その集中モードに入る方法は、人それぞれあるんだろうなと思います。

また、ズーム立ち会いで宅録収録するという時は、「ズーム入室」が現場に入るタイミングになります。
携帯をズーム設定にして、ディレクターの指示に従い、自分のスタジオで収録を進めていきますが、
それは、外部スタジオでやっていることと何も変わりはありません。
クライアント様の要望に応えていく方向にどんどん、寄せていきます。
ただ、ズーム立ち会いをやるようになって、ディレクターとクライアント様の会話が聴けることが新しいなと思いました。
これまでクライアント様が何を想っているのか直接伺うことはなかったので。

また、新鮮なのは、
「今の、一回聞かせて頂けますか?」となった時に、私は「ミキサー」という立場になるのです。
「少しお待ちくださいませ」といって、スピーカーから音を流して聴いてもらうことになります。

ズーム越しなので、音質をクリーンに伝えることに限界があります。
が、「そこももうわかってますから大丈夫です。」という空気です。
ズーム立ち会いの収録は今後もどんどん増えるのだろうなと思います。

時代に合わせて、柔軟な対応が必要なんだなと改めて感じる収録でした。

ゲームキャラの声のお仕事!座ったときの力みの癖

今日はゲームです!!

けっこう長く続いているオンラインゲームのイベントキャラです。

なかなかハードなストーリーのファンタジーで、
自分の役はゲーム内で起こる事件の案内役や主人公の協力者です。

若い役から初老まで年齢は幅広く、
今やっている音の使い方を試すのにうってつけでした。

難しい!!

今回の収録は座ってやるタイプだったのですが、
セッションで教わった事をやろうとすると立ってやった方がやりやすい。
特にまだ稽古を始めたばかりで使えていないので、
普段立ってやってるのを座ってやるのはさらに難易度が高くなってしまいました。

ここでよくわかったのは、
座ってやる時も立ってやる時と同じ様に、
自分は前傾姿勢になって胸を圧迫してしまうという事です。

芝居の中で姿勢を起こすのが、
立っている時より難しい。
なんでだろう???

どうも下っ腹に力が入りっぱなしで、
身体の全面が縮んでしまうようです。
机に肘をついて力点を作っているのですが、
そこに体重を乗せて前に傾いてしまう。

これも癖です。

昔っからそうだったなと変に懐かしくなりました。
この下っ腹の力みが強い!!
なんでこんなに力むのかというくらい強い!!
これが強烈に引っ張ります。

なんとかディレクターから良い手応えは得られましたが必死でした。
休憩中にロビーで軽く呼吸をやってほぐしてみましたが、
けっこう下っ腹に疲れがあります。

前からこうだったんでしょうが全く意識できていなかった。
こんなに力を入れて入れていたのか。
特に低い音を出す時に使う様で、
それが高音を出そうとしても癖で出てくる様です。

休憩で一度身体をリセットして後半は初めから姿勢を起こしてやりました。
しかしだんだん前に傾いてくる。
立っている時よりもこれを強く感じます。
立っていると足も腰も前に出せるのである程度バランスは取れるのですが、
座っていると腰の位置が動かしづらいせいか前に物凄く偏る。

休憩中にディレクターさんから聞いた面白い情報に加えて、
自分の癖を再認識できた現場でした。

外画吹替レギュラーのお仕事!姿勢と呼吸

今日は外画レギュラーです。

この作品オンエアが早いのですぐに自分の芝居をチェックする事ができて有難いです‼︎
スタッフさんは納期が早くて大変なんですが…
そのためスムーズにスピーディーに収録を進めていかなければいけません。

ずっと姿勢を課題にやってきましたが、
少し前からセッション・個人レッスンで教わっている事を使って変化が起きてきました。

腕を使う事で呼吸がしやすくなったのです。

もともと猫背で姿勢が悪かったので意識し出したのですが、
猫背だと胸を圧迫して呼吸自体の邪魔になっていました。
しかし芝居に集中するとマイクや画面に向かって傾いてしまい、
セリフの合間に真っ直ぐに戻すを繰り返していました。

あまり気にしすぎると固くなってしまい、
自然と動く範囲も押さえてノリが悪くなります。
このバランスが取れずに四苦八苦していました。
姿勢が悪くても過剰に意識しすぎても後で身体が疲れます。
難しい。

しかし今日は意識的に腕を使って呼吸する事で、
かなり楽になりました。
姿勢も前傾になっても無理せず真っ直ぐに戻り柔らかくなった気がします。

さらに呼吸が身体に入る量も増えたようです。
やはり身体を固めて縮こまってしまい、
楽に呼吸できていなかったのだと思います。

胸周りが楽になると音も自然と深くなり、
いろいろ効果が出てきました。
これは良い。

改めて身体の使い方の大切さを感じた現場でした。

外画アニメ吹替のお仕事!丁寧な演出

今日は宣伝映像を録った作品の本編です‼︎

大元は実写の作品なのですが、
スピンオフをアニメでやるようです。

今回のディレクターさんは最近ちょこちょこと呼んでくれる方で、
前に舞台芝居を強く出したらそこを気付いてくれた方です。

しかし宣伝映像の時にハッキリと演出として言われたのは、
今回はしっかり元の映像・音声に雰囲気を合わせて欲しいという事でした。

この作品は元より膨らませず抑えずキッチリやる方向のようです。
一言一言、細かくセリフに乗せる感情を演出されてとても丁寧に進められていました。

匙加減が難しい!!

語尾の上げ下げから立てる単語まで、
演出として要求する事をどれだけ具体的にしてきているのかがとても伝わってきました。

ディレクターがどういう方向でやりたいのか
今までもそれを理解しようとしてきましたが、
最近それをもっと正確に深くできるようになりたいと最近思うようになりました。

そこに、自分がこうしたいという芝居を効果的に乗せる事ができたら
自分の仕事の質をもう一段上げる事ができる。

業界全体が大きくかわり自分は厳しい状況ですが、
好きな事を仕事としてやっていくために
自分も大きく変化していけるようになりたいと思います。

海外アニメ吹替のお仕事!吹替時の基本

今日は海外アニメの吹き替えです‼︎

内容はよくわかりません。

というのも作品の宣伝用映像の吹き替えだったからです。
自分のセリフはちょっと驚いて声を上げるというものなのですが、
どんな役なのか映像からは全くわかりませんでした…

この役、自分が来週やるそうです。
作品本編より先に宣伝用を録る事になり急遽呼ばれたという事でした。

現場でディレクターから説明を受け、
映像を確認しました。

自分の収録の持ち時間もかなり短く設定されていたので焦りもあり、
映像を見ながら少しセリフを言いながら尺合わせを始めると
ディレクターから注意をされました。

「はじめは映像をしっかり観て芝居の感覚を読み取って欲しい」

これは確かにその通りでした。
家では一度映像を通して観て自分の役と全体の流れを確認するのですが、
焦ってしまいいきなり合わせを始めてしまいました。

本番では前後の状況を詳しく説明されながら、
テイクを重ねました。
とりあえず時間内でスムーズに終わりましたが、
吹き替える映像を見る時の基本をいつも忘れないようにしていきたいと思います。

政府関連ナレーションのお仕事!これまでのナレーターの読みから調整

本日は、政府の広報関連のナレーションを収録して参りました。

1クール毎に、内容も変わるのですが、今回は災害や食育に関するナレーションです。

過去のデータをオンラインで聞いたところ、アナウンサー出身の方が読まれていました。

こういう感じを求めてるのかな・・と思い、現場に入ったところ、

案の定、打ち合わせをした際にあまり砕けすぎない方が良いというお話でした。

早速、APHで教わっているポイントを意識しながら姿勢を整え、
できる限り、以前の読み方に寄せるよう努めました。

おかげさまで、テストでOKを頂けたので、テンポや倍音を抑えつつも、
アナウンサーとは違う語尾の置き方にこだわり、役者としての呼吸に集中しました。

ページ数もそれなりにありましたが、
今、教わっている技術のおかげさまで倍音と高音の合わさる基底音をより
安定させることができたと思います。

この技術をちゃんとやればリピート間違いなしですが、
この技術もまだまだ奥が深いので、さらに響きを深く取れるように稽古していきます。